2011年3月24日15:54
ラックは2011年3月24日、ITを活用することにより、事業継続を支援することを目的とした「災害発生時の事業継続ガイド」の公開を開始した。また、iPhoneやAndroidのスマートフォン端末向けに、情報セキュリティに関する緊急情報を通知するアプリケーションの提供もスタートした。災害発生時の事業継続ガイドは、ラックのこれまでの対応活動の経験などを踏まえ、被害対策と回避策、そして必要とされる情報セキュリティに対する要所に関して取り上げている。
組織的な対応体制として、危機管理体制の整備、安否確認、業務命令の伝達と徹底、平時の訓練を、災害時に業務を継続する方法(情報システムを有事に利用できるものに再構築)として、クラウドサービスの利用、サーバの再構築、パソコンの持ち出しを許可する、自宅PCの利用とデータ持ち出しを、情報犯罪対策として、デマメール/チェーンメール/拡散希望投稿、標的型攻撃、フィッシング、各種詐欺、地震に乗じたウイルスの流通を取り上げている。
スマートフォン端末に向けて、情報セキュリティに関する緊急情報を通報するサービスは、iPhoneおよびAndroid端末上で動作するスマートフォン向けアプリケーションで、ラックが提供する情報や、ストリーミングビデオと、情報セキュリティに関連する緊急通報サービス機能を実装している。同社が誇るセキュリティ監視センターである「JSOC」やサイバーリスク総合研究所の調査により、緊急の事案が発生した際に、同アプリをインストールしたスマートフォン端末に警告や注意喚起などのメッセージを表示するという。