2011年4月4日9:00
スマートフォンの普及でモバイル決済が急加速している。PayPalのモバイル決済をみれば、それは明らかだ。
2008年に2,400万ドルだったモバイル決済は、2009年1.4億ドルになり、2010年には7.5億ドルになった。毎年5倍強の成長率だ。
現在PayPalモバイル決済はスターバックスやフットロッカー、オーバーストックなどで使われている。
PayPalによると、今年にはいってから毎日600万ドル強のモバイル決済が実行されているという。このままいけば、2011年の総モバイル決済額は20億ドルを超える見込みだ。
現在の数字に基づくと、2013年には75億ドルになると予測している。
2010年、北米のEコマース市場は約1,700億ドル。フィジカルな小売総額は1兆ドルを超えている。これとPayPalのモバイル決済額を比較すると、まだその影響度は低い。
しかし、スマートフォンやタブレット端末が普及すれば、一気に大市場を形成することもありうる。モバイル決済の可能性は膨大だ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。