2023年8月9日13:30
LayerXは、「バクラクビジネスカード」において、2023年10月1日に開始する適格請求書等保存方式(インボイス制度)への対応を強化した。
現状、クレジットカード会社から受領する利用明細情報を保存し、電子取引の取引情報として保管していた企業の場合、インボイス制度開始に伴う消費税の仕入税額控除を適用することができない。そのため、仕入税額控除を受けるために、請求書または領収書の回収業務運用を実施し、回収した証憑が適格請求書の書式に合致しているか、確認を行う負担が新たに発生する。すでに証憑の回収を行っている企業の場合でも、適格請求書の書式を満たしているか否かの確認業務の負担は必ず発生するため、特に法人カードを利用する場合、大小様々な負担がインボイス制度開始によって発生すると考えられる。
今回のアップデートでは、カード決済時に発行される請求書または領収書上の適格請求書発行事業者登録番号を自動で読み取り、登録状況を判定する機能を追加したそうだ。
従業員の追加業務なく、これまで通りの申請業務をするだけで法対応が完了するため、法制度理解や手作業に伴う手間やミスが生じにくくなるという。
同機能は、「バクラクビジネスカード 機能拡張オプション」の契約者は、追加費用なしで利用できる。
バクラクビジネスカードでは今後、経過措置用の税区分を持つタイプの会計ソフトを利用した場合に、有効な登録番号と判定されなかった経過措置用の税区分を自動的にサジェストする機能を追加する予定だ。
また、「バクラク」は、特に負担が増加する請求書等の「受取」業務について、現場社員の稟議から経理処理まで必要なすべてのフローでインボイス制度に対応。単にインボイス制度に伴う「処理ができる」だけでなく、経理・現場社員の負担を減らし、インボイス制度にも対応できるための機能を順次実装予定だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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