2023年8月18日8:00
みずほフィナンシャルグループの一員であるユーシーカード(UC)は、法人向けカードの発行を強化しており、順調に導入が積み上がっている。UCでは、大企業向けの「UCコーポレートカード」、「UCパーチェシングカード」、JR東海のエクスプレス予約の機能が付いた「UCエクスプレスコーポレートカード」、法人・個人事業主向けの「UC法人カード」を提供している。中でも大企業向けの「UCコーポレートカード」と、「UCパーチェシングカード」の伸びが著しく、将来的にカード会社として業界№1の立ち位置を目指している。
法人向けカードは最重要戦略に
みずほグループとしてBtoB強化
UCは、5年前から自社でUCブランドのクレジットカードの発行を行っている。UCでは、2017年からイシュイング事業を強化しており、2017年4月には、三井住友トラスト・カードのクレジットカード事業のうち、UCブランドに係る会員業務を承継した。2019年2月にはクレディセゾンと提携関係を解消する基本合意をし、現在はイシュア事業もUCとして展開する体制を強化している(クレディセゾン発行UCカードは除く)。例えば、「UC プラチナカード」は個人向けカードとして発行と会員の稼働率向上に力を入れている。
そんなUCが企業としてもっとも注力するのが大企業向けのUCコーポレートカードと、UCパーチェシングカード(購買専用の原板不発行型カード)だ。ユーシーカード 営業統括推進部長 黒田良郎氏は「UCコーポレートカードを営業上の重要戦略として推進しています。親会社のみずほ銀行もBtoBを推進しており、その力を借りながら展開しています」と説明する。メガバンクとして多くの大企業と強固な関係を誇るみずほグループとしてサービスを展開できるのが強みで、大手企業からの受注につながっている。
パーチェシングカードの伸びが顕著
板カードで部署名義カードを発行可能
黒田氏は「順調に導入が拡大しており、中でもUCコーポレートカードはT&Eも含め堅調で、仕入れや広告費はパーチェシングカードによって伸びています」と成果を述べる。コロナ禍でデジタル化が加速したこと、オンラインでカードが利用できるシーンが増えたことも成長を後押しした。
大企業向けのUCコーポレートカードは他社との差別化が難しい商品でもあるが、競合と同等の機能を提供できていると見ている。黒田氏は「支払日を柔軟に設定できること、導入企業の組織に合わせた階層が設定できること等」と強みを述べる。
また、パーチェシングカードは非対面の利用が中心だが、板カードで部署名義のカードも発行可能だ。黒田氏は「カード不発行のニーズが先に出てきましたが、個人名義だけではなく部署名義で板カードを管理したい企業にもニーズに合わせて提供しています」と説明する。
カードの発行は、社員に一人1枚の企業もあれば、経理部門など特定の部署に行うケースもある。
ビューカードやみずほ銀行から業務受託
請求書カード払いも展開予定
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