2024年3月4日23:00
トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、智頭急行、東洋電機製造と連携し、2024年3月16日、特急列車「スーパーはくと」の車内で、智頭急行の乗務員が発行する乗車券類の決済手段として、クレジットカードおよび電子マネーの対応を開始すると発表した。
車内での乗車券類の発行に使用する乗務員端末として、TMNのモバイル型キャッシュレス決済端末「UT-P10」を使用する。
各鉄道会社で使用されている乗務員端末は、運賃・料金計算など、各鉄道会社独自の路線、運賃・料金体系、サービスに準じた業務アプリケーションを搭載する必要があることに加え、機器自体が高額であることを背景とし、キャッシュレス決済機能を付加しづらい環境であることから、地域交通においてキャッシュレス化が進んでいない領域の1つと言える。
そこで、智頭急行、東洋電機製造およびTMNは、TMNのキャッシュレス決済端末をカスタマイズすることで、安価に導入可能なキャッシュレス決済対応の乗務員端末を開発したそうだ。
今回、乗務員端末として採用する「UT-P10」は、Androidベースでさまざまなアプリケーションの搭載が可能であり、モバイル型でレシート発行が可能なプリンターも内蔵されているため、テーブル会計が必要な飲食店などの小売店でさまざまな導入実績がある。
この「UT-P10」内で、東洋電機製造が開発した乗車券類の発行に関するアプリケーションと、TMNの決済アプリケーションを連携させることで、乗務員端末1台で発券と支払い処理が可能になった。
キャッシュレス決済に対応することで、国内外の乗客の利便性向上および乗務員の業務効率化を図るそうだ。
今後も、3社は地域交通の利便性向上に向けて活動することで、社会インフラの維持や地域活性化に貢献していきたいとした。