2024年4月2日13:48
PayPay保険サービスは、2024年3月21日に記者説明会を開催し、キャッシュレス決済サービス「PayPay」内の「PayPayほけん」ミニアプリから申し込みできるペット保険「これだけペット」を開始した。業界最安水準の保険料とシンプルな補償内容が売りとなるそうだ。
業界最安水準の保険料で提供を自負
6,200万人のPayPayプラットフォーム活用
PayPayほけんは、LINEヤフーグループの金融持ち株会社であるZフィナンシャル配下の会社だ。「UPDATE ほけん」をミッションに、情報技術のチカラで、保険を手軽で身近なものにすることを目指している。同社では単に保険商品を販売するのではなく、自身で保険商品の案を企画し、それに近い保険商品を持つ、あるいは新たに認可を取ってくれる保険会社を探して、一緒に商品の企画開発を行っている。それをPayPayやYahoo!JAPANの中に実装している点が特徴だ。
「これだけペット」提供の背景として、2022年の犬・猫飼育頭数は1,491万頭となり、15歳未満人口の1,435万人を上回っている。また、ペットにかかる治療費も高騰しているそうだ。
一般社団法人日本損害保険協会「保険種目別データ(2012~2023)」と一般社団法人日本少額短期保険協会「少額短期保険の決算概況」のデータによると、過去10年の平均成長率は117%であり、ペット保険のニーズは拡大しているそうだ。一方で、ペット保険の加入率はペット保険先進国の北欧に比べてまだまだ低いのが現状だ。デロイトトーマツによると現在2割の加入率は成長の余地がある。
ペット購入時に加入した保険のうち、50%が4歳までに保険を解約している。ペットが高齢になるほど加入率は低下する傾向が顕著だ。また、ペット保険加入者は、補償内容、保険料、補償金額、保険金請求手続きという4つを重視している。
PayPay保険サービスでは、シンプルでわかりやすい補償内容に加え、業界最安水準(同社調べ)の価格設定を実現させた「これだけペット」を提供するという。6,200万人のユーザーを有するPayPayのプラットフォーム上で手続きが可能だ。
お手軽・基本・安心プランから選択可能
ワンコインからの保険料で提供
まず補償内容では、お手軽・基本・安心プランの3つのプランから選択できる。「基本プラン」は、0~2歳の猫で月々1,030円、同年齢の小型犬で月々1,190円の保険料で、治療費が高額となる入院・手術時に治療費の70%、支払限度額に達するまでは日額制限なし、回数制限なしで年間最大42.5万円までの補償を提供する。治療費が高額となる入院と手術は、支払限度に達するまで、日額制限や支払い制限がないという。
基本プランは、業界最安水準の保険料で提供する。また、お手軽プランの猫3~5歳は、490円とワンコイン以下で提供するなど、低価格を売りとしている。
かんたんな加入や請求手続きも売りとなる。同保険は、PayPayアプリから加入でき、保険料は「PayPayポイント」をはじめとする「PayPay残高」および「PayPayクレジット」で支払うことが可能だ。
お得感の提供では、PayPayステップに準じたPayPayポイントに加えて、保険料1%分のPayPayポイントを付与する。また、PayPay残高、PayPayポイントでも保険に加入できる。
なお、同商品はT&D保険グループのペット保険専門会社であるペット&ファミリー保険と商品を構築している。同社では、「家族の一員であるペット」を守るため、シンプルでわかりやすい保険を提供しているそうだ。今回、大手プラットフォーマーであるPayPayで商品を販売できることにより、保険契約件数の伸びに期待している。ペット&ファミリー損害保険 取締役常務執行役員 石井淳二郎氏によると、収入保険料はペット業界3位の98.8億円、保有契約件数は2023年10月末に20万件を突破しているそうだ。
Embedded Insurance推進、PayPayやヤフーのPF活用
PayPayほけんが目指す3つの将来像
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