2011年5月20日12:54
「RFIDソリューションEXPO」に出展したトッパンフォームズは、NFCに関連した製品を展示した。同社では7インチ画面の液晶ディスプレイとNFCリーダを組み合わせたソリューションを紹介。NFCリーダを搭載しているため、TypeAとFeliCaの対応携帯電話であれば情報を読み取ることが可能で、ネットワーク経由でさまざまなサービスを提供することができる。
すでに日本タクシー広告の「タクシーチャンネル」のサービスで、東京都内4,000台のタクシー車内に端末を順次設置している。NFCリーダにカードや携帯電話をかざすと広告に連動したモバイルサイトへ誘導する取り組みを行っている。NFCリーダにより、海外からの観光客が同端末を利用することも可能となっている。同社によるとタクシーの利用者は想像以上に携帯をかざしているそうだ。
大日本印刷は、ソニーの協力を得たFeliCaプラグ以外にも、ISO/IEC15693やMifare Ultralightに対応したプラグを展示した。NFCに対応したスマートフォンを同プラグにかざすだけで、CPUが持つ動的データの取得や書き込みが可能だ。今後はスマートフォンを家電のユーザーインターフェースとして活用するなどのサービスが考えられるという。
日立ハイテクマテリアルズはISO/IEC15693、TypeA、FeliCaのIDmが読み取り可能なマルチプロトコル対応のリーダライタを展示した。機器への組み込みを想定しており、アンチコリジョンに対応している。
マーステクノサイエンスは、非接触ICカードを活用したソリューションの紹介を行った。タッチパネル情報KIOSK端末「KTR-700」は、TypeA/B、FeliCaに対応したマルチリーダであり、流通、病院、ホテルなどでの利用を想定している。また、「検診ステーション」などに利用できる非接触ICカードマルチ端末「MTR-220」も参考出展した。
また、組み込みシステムのインテルのブースではソニーのリーダライタ「RC-S620」を組み込んだAtomプロセッサーE600番台搭載のAndroid2.2搭載のタブレット型端末を利用したオンラインショッピングのデモが行われていた。