2011年5月23日9:00
世界的な金融コングロマリットHSBCは、米クレジットカード部門と支店を売却する方針を固めた。海外金融機関が米国市場で成功するのはむずかしいようだ。
HSBCのカード部門は約10年前に買収したハウスホールドが核になっている。ハウスホールドはGMカードの提携を成功させ有名になったが、前身はサブプライムをターゲットにした消費者金融だった。
320億ドルの残高は米国でもトップ10にはいる。金融危機以降、貸倒れの増加でポートフォリオは悪化していた。業界は40億ドルのプレミアムをつけた360億ドルでカードポートフォリオが売買されると予測している。
買手に名乗りをあげそうなのがキャピタルワン、バンクオブアメリカ、チェイスである。そのほか米国進出を狙うBanco SantanderやBanco Bilbaoなどの名前もあがっている。
HSBCは2013年までに35億ドルのコスト削減をめざしている。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。