2025年2月6日13:00
EC向け積立決済SaaS「Respo(リスポ)」を提供するリスポは、このほどプレシリーズAの1stクローズとして1.2億円の資金調達を完了した。
同調達は、mintをリード投資家として、サイバーエージェント・キャピタル、East Ventures、佐藤裕介氏(STORES 代表取締役社長)、堀井翔太氏(スマートバンク 代表取締役社長)、事業会社およびエンジェル投資家複数名を引受先とした第三者割当増資を実施した。なお、今春には2ndクローズでの追加調達を予定している。
「Respo」は、”積立決済機能”を企業側のECサイトに組み込み・導入ができる決済SaaSとなる。現在は、EC事業や旅行事業を行う事業会社を中心に提供しているそうだ。今回の資金調達により、同社では開発組織を強化し、優秀なエンジニアやデザイナーの採用を推進する。また、既存のプロダクトの進化と新機能の追加を通じて、ユーザー体験をさらに向上させるそうだ。特に、柔軟な決済プランやより直感的なUI/UXの開発を進め、利用者の多様なニーズに応えることを目指す。
同社によると、消費者が事前に資金を積み立てることで商品やサービスを購入する「Save Now, Buy Later(SNBL)」が、近年のFinTech業界で注目を集めているという。積立決済(SNBL)は、「Buy Now, Pay Later(BNPL)」つまり後払い決済とは異なり、負債を伴わない購入モデルとして評価されているそうだ。SNBLは消費者が計画的に貯蓄し、十分な資金を準備した上でお得に購入を行う仕組みとなる。特に、若年層や経済的に慎重な消費者層の間で、積立決済(SNBL)の需要が高まっているという。
メーカー側にとっても、消費者が特定の商品やサービスに積立を行うことでロイヤルティが向上し、顧客との長期的な関係構築につながる点が注目されているそうだ。また、負債リスクを低減することで社会的責任を果たす手段としても、積立決済(SNBL)が支持されているという。負債を伴わない積立決済(SNBL)は、消費者に安心感を提供するだけでなく、企業にとっても持続可能な収益モデルを構築する手段となり得るとしている。事前に消費者が積立を行う仕組みは、購入意欲を高めるだけでなく、メーカーの信頼性を強化する効果もあるそうだ。
さらに、EC事業者が積立決済(SNBL)の導入を進めることで、市場全体における「計画的な消費」のトレンド形成も見込める。
「Respo」では、同トレンドを先導する形で独自のプロダクトを提供し、より一層の成長を目指すという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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