2025年2月25日7:56
クレジットカードの不正利用対策ソリューションを提供するアクルは、ECカード加盟店向けに、同社が提供する不正検知・認証システム「ASUKA」を通じて「信頼性チェック機能」を提供開始した。
同社は、EC業界におけるクレジットカード不正利用の被害に対応するソリューションとして「ASUKA」を提供している。
今回提供を開始した「信頼性チェック機能」により、ECカード加盟店は、個々の決済取引について不正利用のリスクだけでなく、信頼できる可能性が高いとする判定結果を受け取ることができるようになる。
これまで蓄積されたEC利用者の購買履歴を元に真正利用者の傾向を割り出し、同社独自の信頼性データを構築することにより実現した。
不正対策において課題の1つであると言われる真正利用の阻害リスクを最小化し、ASUKAを利用するECカード加盟店の利益最大化を目指す。
一般的に、不正検知やセキュリティにおいて、真正利用阻害のリスクという課題が存在する。同社のASUKAはサービス開始当初より、真正利用の阻害を最小限に抑えることが可能であるという特徴があったというが、今回提供を開始した「信頼性チェック機能」を利用することで、ECカード加盟店はこれまで以上に真正利用の阻害リスクを最小化しつつ、セキュリティを強化することが可能になる。
また、クレジットカード・セキュリティガイドラインでは、セキュリティ対策状況や取引の性質に応じてEMV 3-Dセキュアによる本人認証の実施判断がECカード加盟店に委ねられている運用パターンがある。
ASUKAによる属性・行動分析に加えて「信頼性チェック機能」を併用することにより、ECカード加盟店が必要だと判断した場合のみ本人認証を実施する形の運用パターンを即座に実現することが可能だ。
これにより、セキュリティと利便性のバランスの最適化し、ASUKAを利用するECカード加盟店の利益最大化を実現するという。
同機能により、単に不正リスクを評価するだけでなく、真正利用者を正しく判定し、過度な本人認証を回避することで、セキュリティ強化とコンバージョン低下の抑制を両立させるという。これにより、ECカード加盟店が抱えるリスクを軽減し、売上最大化と安全な取引環境の確立を目指す。