2011年7月8日9:00
世界中の金融機関がハッカーに狙われている。銀行、カード会社、カードブランド、証券、生命保険など、個人の金融情報を扱っている会社は、ハッカーの絶好のターゲットだ。
金融機関だけでなく、ゲーム会社や大手オンラインショップもハッカーの餌食になっている。
シティグループはハッカー被害を政府当局に届け出た。それによるとクレジットカード情報が盗まれた損害を被った被害者数は3,400名。損害は270万ドルだった。
これはシティグループから盗まれたカード情報の1%弱で、北米クレジットカード残高の0.01%だった。
実際にハッキングされた口座数は360,069件。北米クレジットカード口座数の1.5%に相当する。カード情報だけでなく、氏名、E-mailなども盗まれた。
ひとりあたりの被害額は794ドルだった。
米国のID盗難による年間の被害額は480億ドル、害者数は990金融機関にとって喫緊の課題だ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。