2026年2月5日8:10
NTT東日本は、2026年1月28日に「NTT東日本グループ 地域ミライ共創フォーラム2026」を開催した。同社では、音声合成技術に対応した高精度な電話音声フェイク検知技術のデモを実施した。

NABLASと開発 フェイク音声を見抜ける電話アプリを開発中
NTT東日本では、総務首相が主宰する「インターネット上の偽・誤情報などへの対策技術の開発・実証事業」に採択され、東京都内のAIスタートアップであるNABLAS(ナブラス)とともに、電話音声フェイク検知および自治体向け偽・誤情報総合対策の開発・実証を2025年8月25日より開始している。
NTT東日本では、「電話音声フェイク検知技術の開発・実証」における電話音声フェイク検知システムの開発、「自治体向け偽・誤情報総合対策の開発・実証」におけるDID/VC技術の開発を担っているそうだ。
現在、生成AI技術の発展に伴い、生成AIユールで本人になりすました声を作成可能だ。専門知識がない人でも比較的簡単にフェイク音声を作成できるそうだ。例えば、マイクに向かって5分話すだけで、自身のクローンボイスを作成できてしまう。また、SNSに掲載されている動画から、著名人の声を学習させると、クローンボイスも作成可能だ。
音声フェイクの被害は拡大しており、米国ではAIになりすました詐欺だけで、2024年は年間15億円、香港では38億円をだまし取られた被害も起こっている。日本でもオレオレ詐欺は令和6年で450億円が発生している。今後は日本でもフェイク音声を使った被害が発生する可能性があり、同社では今後想定される脅威に向けてフェイク音声を見抜ける電話アプリを開発中だ。
ひかり電話と検知エンジンを連携 フェイクかどうかをリアルタイムに識別
NTT東日本が現在開発中の技術は、同社のひかり電話と検知エンジンを連携させ、着信の電話端末から検知エンジンに通話データをタイムリー(2秒ごと)に送り込むことで、音声がフェイクかどうかを判定している。利用者にはフェイク動画かどうかを判定した通知が届く。
特徴として、固定電話・携帯電話・IP電話まで高精度に検知可能だという。電話環境によって異なるコーデック変換(音声圧縮)に対応。一般の音声フェイク検知では難しかったコーデック変換に対して、追加学習で検知制度を向上させるという。
また、海外の生成AI会社から技術協力を受けている。フェイク検知モデル開発において、「9割はデータが肝」(NTT東日本の担当者)であるため、最新の生成AIに追随するモデル開発に生かしている。
金融会社や通信会社向けの提供も視野に 利用者によって閾値を設定可能
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