PayPay上場後初決算、決済と金融の両輪でさらなる成長へ 若年層の取り込み強化、エコシステム内の利便性向上へ

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2026年5月8日9:05

PayPayは、2026年5月8日、米国のナスダック上場後初の決算発表会を開催した。PayPay代表取締役 社長執行役員CEO 中山 一郎氏は「成長性、収益性の両輪で成長をお示しできた一年間であった」と総括した。

決済、銀行、証券など金融サービス再定義 膨大なデータと圧倒的なユーザー基盤が強みに

PayPayの2026年3月期第4四半期の連結業績として、決済セグメントの高成長、金融事業の拡大も牽引し、同期の営業収益は1.022億円、通期の成長率は対前期比+27%増の約380.7億となった。総営業収益から決済処理に関連するコスト(加盟店手数料やネットワーク費など)を差し引いた、実質的な粗利益は296.4十億円、調整後EBITDAは、厳正なコスト管理を背景に、1,111億円となっている。

営業収益の構成として、決済手数料が59%、金融・決済金利が41%となる。2024年度比で決済手数料は26%、金融・決済金利は28%の成長となった。

中山氏は、「決済から始まったPayPayの挑戦は、ためる、送る、借りる、増やすという金融にまつわる行動を再定義する段階に入っています」と話す。金融関連収益は 41%と大きな割合を占めており、収益源の多様化が進んでいる。今後も引き続き、祖業である決済ともう一つの柱である金融の両輪での成長を実現させていきたいとした。

PayPayの金融再定義の一歩として、2024年3月に開始しているPayPay資金調達を発展し、2026年4月からPayPay加盟店向けのレンディングサービスを開始した。PayPay資金調達は累計利用件数4万件超、うち貸倒率0.03%だという。

加盟店は、PayPayの膨大な決済データを核にした与信モデルを通じて、スマホでいつでもどこでも必要な資金にアクセスできるなど、従来の貸し出しプロセスとは一線を画しているそうだ。招待された加盟店は、加盟店向け管理ツール「PayPay for Business」 から、提示された条件を確認し、最短1分で申し込みが完了する。決済、銀行、証券のサービスなどで再定義に取り組んでく。

決済セグメントでは、前年同期比27%増の822億円となり、高い成長率を維持している。決済セグメントのGMV(取扱高)は、オンライン決済を介するGMVの伸長、PayPayカードをPayPayアプリに紐づけて利用する「PayPayクレジット」、PayPayカードの普及を背景に、前年同期比23%増の4.98兆円となった。

また、PayPay残高やPayPayクレジットのGMVの合算値に占めるオンラインを介した比率が18%(前年同期比3ポイント増)に上昇した。さらに、PayPayカードが提供するリボ払い、分割払い、キャッシングを含む金融関連残高の拡大に伴い、金利収益が大幅に拡大している。

PayPayのMTU(月間取引ユーザー数)は、前年同期比10%増の約4,100万人となった。PayPay MTUあたりの決済セグメント月間GMVは、前年同期比11%増の4万1,293円となった。平均決済単価の上昇は、PayPayクレジットやPayPayカードのGMV、およびオンライン決済を介するGMVが伸びたことによるものだ。

金融サービスセグメントの営業収益は前年同期比47%増の212億円となった。PayPay銀行の預金口座数は約1,000万口座となり、同社グループにおけるエコシステム内のクロスユースが着実に増加した。また、PayPay銀行の同期末日時点の預金口座は前年同期比23%増の2.3兆円、貸出残高は主に住宅ローンの拡大により、前年同期比34%増の1.2兆円となった。金利収益は前年同期比78%増の104億円と成長している。PayPay証券は、PayPay IPO株を販売したことなどにより証券口座数が増加し、会社設立以来初となる通期黒字を達成した。

中山氏は「人類は一度便利な世界に触れると、不便な世界には戻れないと考えています。テクノロジーで古い仕組みを塗り替え、豊かな未来を築けるのは、膨大なデータと圧倒的なユーザー基盤、そして常に挑戦を続けるマインドを持った国内No.1 の『私たち』にしかできない使命であると信じています。これまで以上に日本を、そして世界を変えていく PayPayの未来にぜひご期待ください」と述べた。

若年層さらに強化、カードと銀行機能を1枚に PayPay銀行は谷田氏&田鎖氏の爆速コンビで成長へ 6月のPayPayポイント特典改定後、発行額はどうなる?

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