2026年9月18日9:00(JST)
【日本】ファミリーマート(日本・東京)は、顧客体験の向上と加盟店の店舗業務の省力化の両立を目指した新型POSレジを開発し、2026年9月から全国のファミリーマート約1万6,500店への本格導入を開始した。新型POSレジのメリットや決済対応について、ファミリーマート 店舗システム本部 次期店舗システムグループ マネジャー 宮脇沙予氏に話を聞いた。

レジ関連業務を1日あたり2割削減 「有人モード」「セルフモード」切り替え可能
新型POSレジは、店舗側が状況に合わせてレジを柔軟に使い分けることで、生産性の向上を図るとともに、利用者のレジ待ち時間も削減する。同社の試算では、レジ関連業務を1日あたり2割削減できるという。直営店の一部店舗で検証しており、利用者やスタッフの運用を含めて確認していた。9月から本格導入を開始し、今年度中(2027年2月末)までに全店舗へ導入する予定だ。
宮脇氏は「店舗システム機器を10年ごとに刷新しており、今回も10年に当たることから更改となりました。決済手段やサービスも前回の導入時に比べて今は増えています。お客様の利便性は今までも、これからも追及していきますが、それに加えて人手不足が課題になっています。現行ですと、対面のスタッフが対応する有人レジとセルフで分けて運用していますが、それを1つにしていつでも切り替えができるようにしています」と説明する。
新型POSレジでは、ピーク時間帯や、宅配便・公共料金の支払い、カウンター商材(ホットスナック)など店舗スタッフによる対応が必要な時には「有人モード」で対面対応を行う。オフピーク時などは「セルフモード」に切り替えることが可能だ。これにより、レジスピードを速めることが可能だという。

電子マネーチャージなどがセルフレジで可能に 約40種類の幅広い決済に対応
これまでは有人レジで行う必要があった「エコ割商品の購入」や「電子マネーのチャージ」も、セルフレジで行える。また、「スタッフ呼出機能」で店員のサポートが受けられる。
前機種のセルフレジは約4割の店舗で導入されていたという。基本的にはターミナルレジ2台とセルフレジ1台という構成の店舗が多い。同社ではセルフレジを18年間運用しているが、有人レジを使用したいという顧客の心理に加え、キャッシュレス決済を基本として設置していたため、有人レジに比べて利用は低かったそうだ。

新型POSレジでは、自動釣銭機との組み合わせにより現金管理業務の負担を大幅に削減する。あわせて次期決済端末を導入し、電子マネー、クレジット、バーコード決済など約40種類の幅広いキャッシュレス決済サービスに対応する。宮脇氏は「今回、お客様に支払い方法を選択していただく方式をとりましたので、その手数は増えますが、選ばれている間に店員が袋詰めを行うなど全体的な時間短縮は可能となります」と述べる。基本的には各店舗の状況によって、有人、無人に切り替える時間を決めてもらうという。利用者が決済手段を選択することで、店員がサービス名称や聞き間違い、操作ミスを防止することにもつながる。
ファミリーマートでは、新型POSレジの導入をきっかけに、店舗オペレーションの効率化および省力化につなげる。ロボティクス、「AIレコメンド発注」の活用などにより、2030年度までに店舗の1日あたりの総労働時間(マンアワー)を2025年度対比で約2割削減する目標を掲げている。また、人件費指標「タスク・ビルディング・モデル(TBM)」を導入し、客数予測に基づいて一日に必要な推奨労働時間を算出するそうだ。
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