2026年10月9日9:00(JST)
【日本】デジタルトラベルプラットフォーマーBooking.com(オランダ・アムステルダム)は、創業30周年の節目を迎えるにあたり、旅行の未来や日本の観光の未来を共創する場として2026年9月15日に「Booking.com Innovation Summit Japan 2026」を高輪ゲートウェイコンベンションセンターで開催した。当日は、Booking.comチーフビジネスオフィサーのJames Waters氏をはじめ、AIテクノロジー、フィンテック、サイバーセキュリティーなど、各領域を担う同社のエグゼクティブリーダーが来日した。各分野の専門家であるゲスト登壇者との対話を通じて、旅行テクノロジーや安心・安全な旅行、地域観光の発展など、今後の観光業界を見据えたテーマを取り上げ、旅行者の期待の変化、テクノロジーが観光にもたらす可能性、地域の魅力を活かした持続的な観光のあり方について考える機会となった。
複雑な旅行をシンプルに 旅を前向きに楽しむAPAC旅行者
今回のイベントには、宿泊パートナーや観光地の団体、政府関係者、業界団体、大学生、技術革新者、メディア関係者、外部の専門家などが参加した。
Booking.comは1996年、オランダで一人のオランダ人学生がインターネットで宿泊先を予約しやすくしようと始めたのが原点だ。30年経った今も、そのビジョンはBooking.comとして、毎日何百万もの旅行者が旅の計画を最初から最後まで立てる手伝いをしている。旅行は複雑だが、同社ではすべてを一か所にまとめてシンプルにすることを目指している。
ブティックホテルや市内のアパート、田舎のヴィラから、フライトやレンタカー、タクシー、体験まで、旅行者がよりスムーズで一体感のある旅を簡単に計画できるようにしている。220の国と地域にわたる数百万もの選択肢があるため、旅行者は安心して予約でき、何よりも旅の楽しさに集中できるとした。

Laura Houldsworth氏(Booking.com アジア太平洋地域担当マネージング・ディレクター)は、「未来を見据え、AIと機械学習の深い専門知識を活かして、これまで以上にスマートでシームレス、そして個人に寄り添った新しい旅行の時代を創り出しています」と話す。
同社では、アジア太平洋地域の11の市場で1万人の回答者を対象に、旅行が彼らにとってどのように価値あるものになるのかを詳しく調べた。その中で、旅行者の84%が自分たちの健康と精神的な健康にとって重要だと答え、また回答者の98%がそれが自分たちにとってポジティブな体験や感情をもたらすと回答した。旅行は単なる取引や購入ではなく、それ以上の価値や意味があるとした。
また、AIが進展しているが、その発見のプロセスをより人間らしいものにしている。人間の感性を活かして、ユニークでまったく異なる体験を見つけることを可能にしている。Booking.comでは、この技術の力を活用して、複雑さを軽減するとともに、意思決定をサポートし、旅行者の選択の自由を守ることを目指している。
AIとサイトの革新で地方などで誘客へ 「Authentic Japan」プロジェクトを開始
日本政府は、インバウンド観光の拡大を目指しており、2030年までに訪日観光客を6,000万人に増やすという目標を掲げている。観光客が東京、京都、大阪に集中するのは良くないため、観光とその価値のバランスを取る必要がある。そこで、AIの力とBooking.comでの革新が一体となり、地方への誘客など、その力を引き出せるとした。
今回は4つの重要なテーマについて少し掘り下げた。AI技術、地域経済の発展とそれを支援するための協力、旅行分野のフィンテック、そして今特に重要なオンラインの安全とセキュリティだ。
同社は昨年「Authentic Japan」プロジェクトを開始。地元の組織や地域の宿泊パートナー、DMO(デスティネーションマネジメント組織)、地域のコミュニティ開発組織と連携し、観光におけるバランスを実現するために協力している。旅行者に主要都市を越えて、本物の日本を深く探求し理解してもらうことを目指している。
何百もの機械学習モデルを事業に活用 持続可能な旅行モデルを構築へ

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