2011年12月7日8:00
「Zoff Gift Card」でメガネのプレゼントをスマートに
贈られた側は好きなフレームやレンズと交換
インターメスティックがフランチャイズ展開する「Zoff(ゾフ)」は、メガネをレンズ込みで5,250円からのリーズナブルな価格で楽しんで購入することができる。これまで、フレームを選択後、視力にあったレンズをさらに選択するという眼鏡の購入の行程上、ギフトとしての展開は難しかったが、あらかじめ金額をチャージしたギフトカード「Zoff Gift Card」の発行により、その課題を解決した。
インターメスティック
券種は5,250円、1万円の2種類
従来ギフトが難しかったメガネの課題を解決
「Zoff(ゾフ)」では、企画からデザイン、製造まで一貫して自社で手掛けており、5,250円、7,350円、9,450円の3種類の価格帯から眼鏡を選ぶことができる。遠近両用など、追加の金額がかかる場合もあるが、顧客の約8割はセット価格で商品を購入しているという。
Zoffでは、2008年12月から、サーバ管理型のプラスチックギフトカード「Zoff Gift Card」を販売している。導入当初は、1,000円以上3万円未満の50円単位で入金できる仕組みを採用していたが、「1年間の運用の中で、約8割のお客様は5,000円もしくは1万円の入金でした。また、プレゼントされたお客様にとっても券面にいくら入金されているのかが分かりにくかったため、券面が青字の5,250円、金字の1万円とシンプルな現行の形を採用しています」とインターメスティック 宣伝販売促進部 広報・PR担当 福原恵子氏は説明する。
Zoffでは、クリスマスや入学・卒業といったシーズンに眼鏡をプレゼントしてもらうためのキャンペーンなどを随時行っている。しかし、眼鏡を選ぶユーザーにも好みのフレームがあり、視力などによりレンズも異なる。顔の中心に装着し、印象を決定づけるアイテムのため、本人が選んだものでない限りなかなか相手の好みに合うものを選びギフトとして贈るのは難しいという課題があった。実際、同社が実施したアンケート調査でも、眼鏡をギフトとしてプレゼントするのは難しい結果になったという。
「Zoff Gift Cardならば、プレゼントされたお客様が自由にフレームを選ぶことが可能です。また、弊社としても新規顧客の開拓にもつなげることが可能になりました」(福原氏)
認知度や販売枚数は年々アップ
クリスマス、新入学・卒業のプレゼント需要に対応
現状、顧客が購入したカードは使い切りとなっており、再チャージはできない。また、基本的にインセンティブは設けていないため、「購入されるほとんどのお客様はギフトとして購入されています」と福原氏は話す。
カードの有効期限は2年間となっているが、これは一般の眼鏡の購入サイクルに合わせたものである。同社では眼鏡ケースやコンタクトケースなど、雑貨類も販売しており、眼鏡を購入してあまった金額でも商品を購入することが可能だ。現状、2年以内にカードのチャージ金額を使い切るユーザーがほとんどだ。
カードの認知度や販売枚数は年々向上しており、ギフトとしてプレゼントする人も徐々に増えてきているそうだ。カードの販売が高まるのはクリスマス、新入学・卒業といったシーズンのイベントと重なる時期が多くなっている。
2009年は映画とタイアップしたキャンペーンを実施
今後は期間限定の絵柄なども検討へ
Zoffでは、同カードを利用した販促キャンペーンも積極的に実施。例えば、2009年には、顧客が不要なメガネやサングラスをZoff店舗に持っていくと、1,000円をチャージしたギフトカードと交換するキャンペーンを行った。第一弾は、映画「そんな彼なら捨てちゃえば?」とタイアップで「そんなメガネなら捨てちゃえば?」、第二弾は、映画「わたし出すわ」とのタイアップで「わたし“メガネ”出すわ」キャンペーンを実施した。結果的に、数多くの人が眼鏡を持参し、同キャンペーンでカードをプレゼントしたユーザーのほとんどがZoff Gift Cardを利用したという。
「なかには、家族の眼鏡をまとめて持参するお客様もいて、アップセルにつなげることができました」(福原氏)
同社ではレジ横や雑貨コーナーなどでギフトカードの告知を行っているが、課題はギフトカードの認知度向上である。まだまだ、全売り上げに占めるギフトカードの割合は微細なものである。福原氏は、「年々、ギフトカードの需要は上がっていると思いますが、プラスチックタイプのギフトカード自体をお客様に認知してもらうのが大変です。今後もシーズンごとのイベントと合わせて地道に告知していきたいです」と話す。特に、クリスマスは需要が高い時期でもあり、店内を中心にギフトカードのキャンペーンを行っていく予定だ。また、他社とのタイアップなどにより、期間限定の絵柄なども検討していく方針である。