2011年12月9日9:00
アメリカンエアライン(AA)がチャプター11(会社更生法)を申請した。この破産の影響は提携カードを発行するシティにも大きな影響をおよぼしそうだ。
シティとAAの提携カード「AAdvantage」はマイレージカードとして古く、1987年からスタートしている。お互いにかずかずの危機的状況を乗りこえて今日に至っているが、ついにAAが破綻してしまった。
AAdvantageカードの会員は、年会費を払ってでももちたいと思う客が多く、取扱高や稼動率が高い。この優良顧客のなかには、他のマイレージプログラムに乗り換える客もいるはずだ。
両者はいちはやく顧客に対し、メールでマイレージは継続して使えることを通知した。
なにせ、AAマイレージプログラムの参加者は5,000万人から7,000万人いるというのだから、これが抜けたら大打撃である。(クレジットカード会員はこの一部)
2004年デルタエアーが会社更生法を申請した際、提携カードを発行するAmexは将来のマイレージの購入資金としてデルタに融資した経緯がある。
はたしてシティはAAに対し、どんな支援策を提案するのだろうか。シティは顧客の離脱とともに、AAの再建にも頭を悩ませなければならない。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。