2011年12月15日22:46
日本初のネットショッピング専用Visaギフトカードを販売
友人へのプレゼントや企業インセンティブに活用可能
ライフカードは、ビザ・ワールドワイドジャパン(Visa)と共同で、2011年6月30日から、日本初となるネットショッピング専用のVisaバーチャルプリペイドカード「Vプリカ」を販売しているが、新たにギフト機能を付帯した「Vプリカギフト(V-PreC@ Gift)」の販売を12月16日17時から開始する。
メールの送信でギフトとしてプレゼントできる
利用シーンに合わせたギフト専用券面も用意
「Vプリカ」は、Visaブランドが使えるインターネット加盟店で利用できる専用のバーチャルカードである。カード券面の発行は行わず、18歳以上ならば審査不要でVisaクレジットカード同様に利用できる。また、カードホルダー自らがカードの利用を停止できる「セキュリティロック機能」を装備しているため、不正利用のリスクを軽減できる。当初は3-Dセキュアに対応したクレジットカードのみでVプリカを購入できたが、11月29日からは、コンビニ払い、ネットバンキング支払(Pay-easy)が追加で利用できるようになった。
Vプリカのサービス開始から5カ月以上が経過したが、利用者からは、「本人利用だけではなく、友人にプレゼントできる商品にしてほしい」、「企業からは汎用性の高い決済ツールのため、インセンティブとしてプレゼントしたい」といった声が寄せられていた。その要望を受け、「Vプリカギフト」のサービスを開始する。
ライフカード 営業本部営業二部長 下條尚氏によると、「Vプリカギフトは、メールアドレスだけで贈ることができるため、ギフトを受け取った人が決済ツールの特性を知り、リピーターになる期待がある」という。
Vプリカの贈り手は、まずMyページからVプリカギフトを「贈る」を選択する。続いてVプリカギフトを贈る相手の氏名、メールアドレスを入力し、メッセージを添えたい場合は127文字以内で入力する。その後、贈り手の氏名・メールアドレスを入力し、Vプリカギフトを購入し、Vプリカギフトを贈る流れとなる。券種は3,000円、5,000円、1万円、2万円、2万9,000円の5種類に加え、Vプリカギフトのサービス開始に合わせ500円、1,000円券を追加した。また、クリスマスバーションなど、利用シーンに合わせたギフト専用券面をラインアップしている。
一方、受け取り手は、Vプリカギフトのメールを受信し、メール本文に貼付されているURLをクリックすると、WebサイトのVプリカギフト受け取りTOP画面に遷移する。続けて、Vプリカギフトを受け取るか、拒否するかを選択。受け取りを選択して、ギフトキーを入力すると、Vプリカギフトを受け取ることができる。なお、Vプリカギフトの受け取り期間は30日となっている。
すでに利用者がVプリカのサービスを利用している場合は、Vプリカギフトの金額と合算が可能だ。また、利用の方法もVプリカ同様である。
Vプリカギフトは、企業インセンティブとして、販促などに利用することが可能となっている。これにより、例えば500円の金額をチャージしたVプリカギフトを取引先にまとめて贈るといったことが可能となる。
ライフカードでは、2012年1月9日まで、Vプリカギフト、Vプリカの購入手数料が無料となる「購入手数料ゼロキャンペーン」を行い、サービスの認知度向上に力を入れる方針だ。
日本の国際ブランドプリペイドの市場は拡大が見込める
Visaではトラベルとインターネットの分野に注力
Visaによると米国では、一般消費者向けの国際ブランドが付いた汎用型、ネット専用、トラベル、送金、若年層向け、ギフト、企業/政府向けの給与、日当、報奨金、福利厚生、政府支払、保険支払いなど、さまざまなギフト・プリペイドカードが発行されているという。また、ギフト・プリペイドカードの陳列販売も数多くの流通店舗で行われている。
The Nilson Reportによると、米国の国際ブランドプリペイドの取扱高は、2009年の482億ドルが、2010年には666億ドルと38.3%伸びている。日本カードビジネス研究会の調査によると、日本国内における国際ブランドプリペイドカードの市場は2010年で100億円弱だが、2015年には22,126億円にまで拡大するという(New Payment Report2011参照)。
ビザ・ワールドワイド プリペイド商品担当マネージャー 金子匡氏は、「日本は、まだまだプリペイドカードの市場は小さいが、これから成長の余地がかなりある」としてうえで、「Visaでは、トラベルとインターネットの分野に注力していきたい」と戦略を語った。