2025年4月18日10:28
かっこ(Cacco)は、従来の不正アクセス検知サービス「O-MOTION(オーモーション)」と不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」を統合し、EC事業者向けに「O-PLUX Account Protection」、「O-PLUX Payment Protection」として再編した。これにより、EC事業者アカウント保護から決済時の不正対策まで、一貫したセキュリティ対策を導入できるようになったそうだ。
今回のリニューアルを記念し、特別キャンペーンを実施する。「O-PLUX Account Protection」の 初期費用を10%オフで提供するとともに、「O-PLUX Payment Protection」と「O-PLUX Account Protection」の同時契約で初期費用をいずれも20%オフで提供するそうだ(2025年12月26日までの契約者が対象)。
近年、クレジットカードの不正利用被害は深刻化しており、2024年の被害額は過去最高の550.0億円に達した。2020年以降、5年連続で増加傾向が続いており、経済安全保障の観点からもクレジットカードは重要インフラと位置付けられ、その対策が議論されている。
このような状況を受け、改正割賦販売法に基づく「クレジットカード・セキュリティガイドライン6.0」(以下、ガイドライン)の「不正利用対策」では「線の考え方」に基づき、決済前の「適切な不正ログイン対策の実施」と決済時の「EMV3-Dセキュアの導入」を軸に適切な対策の導入が求められている。決済前・決済時・決済後まで一貫した対策を実施することが、今後の不正利用対策の考え方として重要だとしている。さらに、EMV3-Dセキュアと不正検知システムを併用するEC事業者の割合は、2023年から2024年にかけて9ポイント増加しており、安全性を高めるための多層的な対策ニーズも高まっているそうだ。
こうした背景のもと、CaccoはEC事業者がより効果的かつ容易に不正対策に取り組めるよう、不正検知サービスのリニューアルを実施する。
同社は、累計110,000以上のサイト間で決済時のネガティブデータを共有。また、デバイスフィンガープリントを用いた特許取得の審査技術で端末の同一性やBOTかを判断している。ローカライズされた検知ロジックによりEMV3-Dセキュアと併用した重層的な対策が可能だ。
さらに、専任のコンサルタントと機械学習によるチューニングで新たな不正手口にもスピーディーに対応。また、さまざまなECシステムとの標準連携や、TAG埋め込みによる不正ログイン対策の実現が可能だという
トライアル利用にも対応し、精度や運用イメージを導入前に確認可能だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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