2012年2月10日16:10
凸版印刷とトッパンシステムソリューションズ(TSS)は共同で、NFC搭載のスマートフォンを活用したフィールドサービス業務支援システムを開発し、2012年2月上旬から、各種機器メーカー、メンテナンス会社など、機器・什器を設置場所で保守や点検、管理する企業向けに販売を開始すると発表した。両社では、2012年度に10社への導入、2億円の売上を見込む。
同システムは、管理対象物に取り付けたICタグをNFC搭載スマートフォンで読み取り、Salesforce上でメンテナンス情報や活動データなどを一元管理し、メンテナンス業務の負荷を軽減するという。
具体的には、あらかじめ管理対象物にユニークIDを持つICタグを取り付けておき、フィールドサービススタッフが、NFC搭載のスマートフォンでICタグのユニークIDの読み取りを行う。同IDを個体の識別や、管理番号、設置店舗、設置年月日などのメンテナンス内容に紐付けて情報を登録。これらの情報は顧客管理・営業支援クラウドサービスのSalesforceで一元管理される。
さらにSalesforceのプラットフォームやアプリケーションを活用することで、管理対象物のある場所への訪問計画や、作業履歴などのほか、日報作成やメンテナンス活動データを集計・分析、プロセス改善など、さまざまな業務プロセス支援を行うことが可能だ。 また、専用リーダではなくNFC搭載のスマートフォンを活用するため、導入コストを低減。スマートフォンを活用した画像の撮影や地図の表示などもできるという。
同システムは、凸版印刷とTSSが立ち上げた、技術開発組織「TSSラボ」が開発したものである。TSSラボは、スマートデバイスやクラウド、ソーシャルメディアなど最新技術を活用した、さまざまなソリューションの研究開発を行っている。