2012年2月22日9:00
新しい決済サービスは、つねにハッキングの対象となることを覚悟しなければならない。GoogleWalletもそのターゲットになった。そして、セキュリティホールをみつけられた。
カード利用時にはPINが必要になる。これが、アンドロイドOSの設定機能で解除すると、だれでも新たにPINを再設定することが可能だということがわかったのだ。
本来ならセキュアエレメントにPINを格納しなければならないものをOSに頼っていた。
そのためスマートフォンを盗まれると、だれでもPINの変更ができる。その結果、クレジットカードやデビットカードとひもついたプリペイドカードを利用できてしまうのだ。
これを受けて、GoogleWalletは修正版アプリを配布できるまで、予防措置としてプリペイド機能を一時停止した。
決済スキームにとって、セキュリティはもっとも重要な要素である。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。