2012年3月19日8:00
iPhone用カード決済ソリューションで中国人観光客に便利な決済シーンを提供
沖縄那覇空港国際線ターミナル内スマートフォンレンタルカウンターで導入
ティスコジャパンでは、海外用携帯電話レンタル事業、中国語などをはじめとした7カ国語の通訳サービスなどの事業を行っており、九州・沖縄でナンバー1の実績があるという。同社では、2012年2月から那覇国際空港線ターミナル内スマートフォンレンタル&インフォメーションカウンターにおいて、中国銀聯とクレジットカード決済が利用できるフライトシステムコンサルティングのiPhone用カード決済ソリューション「ペイメント・マイスター」を導入した。
中国人観光客の玄関口として受け入れ体制を強化
「Okinawa2Go!プロジェクト」でスマートフォンの無料レンタルを実施
ティスコジャパンでは、沖縄を訪問する外国人観光客向けに空港カウンターでスマートフォン/携帯電話のレンタルを行っている。
「那覇国際空港線ターミナルは、国際線ターミナルとして、中国人の方が多く観光に訪れます。私どもが玄関口になりますので、受け入れ態勢を整備していかなければなりません。また、お客様から導入に関する要望もいただいていました」(ティスコジャパン TISCO沖縄 金城草太氏)
2011年7月からは北京から沖縄への直行便が就航。そのほか、上海、香港からも銀聯カードを保持する観光客が数多く訪れるという。
沖縄県では、2010年10月から、沖縄を訪れる国内外の旅行客が楽しくかつ安心して沖縄観光をするためのサービスとして「Okinawa2Go!プロジェクト」を立ち上げ、試験運用を行っている。同プロジェクトでは、旅行者が安心して沖縄観光を楽しむための「24時間のコンタクトセンター」と、沖縄の新しい魅力を発見し楽しんでいただくための「スマートフォンを活用した新たな情報発信サービス」の2つのサービスを展開。海外からの観光客へのサービス向上を希望する事業者にスマートフォンの無料貸し出しを行っているが、ティスコジャパンでも同事業に参加している。
省スペースのカウンターにも設置可能
iPhone1台ですべてのカード決済業務が実現
同社では、クレジットカードに加え、中国人観光客が利用する銀聯決済に対応できること、コンパクトで可動性があることを考慮し、ペイメント・マイスターの採用を決定した。
「カウンタースペースが限られる中、場所も取りませんし、簡単に持ち運んで決済を行えるのが大きいです」(金城氏)
従来の決済端末は据え置きで、クレジットカードのみ利用できたが、銀聯カード決済端末および暗証番号入力用のPINパッドの設置が必要だったカウンター内において、iPhone1台ですべてのカード決済業務を行うことが可能となった。そのため、業務効率をアップしながら業務スペースの有効活用に期待が持てるとしている。また、顧客の面前で決済を行える点も魅力だったという。
なお、ペイメント・マイスターは、フライトシステムコンサルティングが三菱UFJニコスの協力を得て開発したソリューションである。Bluetoothモバイルプリンタによるレシート印刷対応や決済情報提供サービスとの連携など、法人利用を意識したソリューションの提供を行っている。また、セキュリティについては、ペイメントカード業界の国際セキュリティ基準である「PCI DSS」の関連規格であるPCI PTSで推奨する暗号鍵のマネジメントに関する規定「DUKPT」での暗号化を実現している。
すでに運用は2月からスタート。金城氏も「中国人観光客の利便性は間違いなく高まります」と期待する。なお、クレジットカードと銀聯カード以外の決済手段については、「ニーズがあれば検討していきたい」(金城氏)としている。