2012年5月17日18:57
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、オリエントコーポレーション(オリコ)から「途上与信」および「マーケティング施策実行支援機能」のアウトソーシングを受注したと発表した。オリコは、2011年11月から、同サービスの利用を開始している。
途上与信とは、クレジットカードやローンカードを利用している顧客の利用状況、利用傾向を判断し再度与信判断を行うものである。オリコは、途上与信を行うにあたり、顧客データをもとにした利用傾向のシミュレーションの精緻化や法改正への柔軟な対応を行う必要があったという。また、従来、顧客データをもとにし「個客」マーケティング施策を実施してきたが、分析を高度化させマーケティング施策を緻密化、施策数の拡大を行うためにはマーケティングのPDCAサイクルを支援していく環境が求められていたそうだ。
CTCは、これらの課題を解決するため、従来のメインフレームを利用した途上与信システムから、オープンアーキテクチャを利用したシステムを構築した。また、途上与信だけでなくマーケティング施策実行支援機能を含めアウトソーシングを受託し、サービス提供を開始している。
サービスを提供する基盤として、顧客分析からキャンペーン対象の定義、ビジネスルール設計、効果検証等の一連の業務の効率化を実現するSAS Institute Japanのマーケティング・キャンペーン管理ソリューション「SAS Marketing Automation」と、大量データの高速処理を可能にするオラクルのデータベース・マシン「Oracle Exadata」を採用している。
オリコは、今回のCTCのサービスの利用を開始することにより、従来の業務の高度化、範囲拡大を実現するとともに、運用コストの大幅な削減も実現したという。
CTCは、オリコのコンタクトセンターやWeb等フロントチャネル系のシステムの開発、構築、運用を手がけたこれまでの実績に加え、SAS製品群のシステム構築の実績やOracle Exadataをはじめとした高速データベースなどのオラクル製品群の実績を認められ、今回の受注に至った。