2012年6月30日9:00
モバイル機器にカードリーダを装着してカード決済端末として使うという市場に、コイン型のカードリーダで新たなベンチャーが参入した。テキサス州オースチンを本拠にするリブコイン(RevCoin)だ。
Squareは四角いカードリーダ、PayPalは三角形、インチュイットは円筒、そしてリブコインは円形のカードリーダだ。
その名もコイン(Coin)、スマートフォンのオーディオジャックに装着する。今までのカードリーダとちがうのは、スマートフォンに直接装着するのではなく、イヤーフォンと同じようにケーブルでつなぐところ。
オーディオジャックに直接装着すると、オーディオジャックが破損することがあるからだという。後発としてはカードリーダのカタチでアピールしたいというところか。リブコインは「世界は丸い、四角ではない」という。
手数料は取扱高の2.55%で、どこよりも安くしている。ただし、AmexやDiscoverには対応していない。カードリーダの価格は9.99ドルだが、400ドルを処理すれば無料にする。
カードリーダのカタチや手数料の安さだけが競争力になるとは考えにくい。成功の鍵は利用者の利便性をどこまで追求しつづけることができるかである。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。