2012年8月31日9:00
2011年10月1日、米国ではデビットカード発行会社にとって厳しい規制が施行された。カード発行会社向けの収益源となるインターチェンジ手数料に上限規制がかかったのである。
資産規模が100億ドルを超える金融機関が規制の対象だが、バンクオブアメリカやチェイス、ウェルズファーゴ、シティなどの大手は、この規制強化によってデビットカード収益が大きく落込んだ。
カード発行会社にとってデビットカードは厳しい状況が続くが、消費者のデビットカード利用は増えている。
米国でデビットカードを利用している消費者は76%。2010年は73%だったから、着実に伸びている。稼動顧客のデビットカード年間利用金額は2011年で8,326ドル。前年は7,781ドルだった。
デビットカード市場は小額決済での利用が増えている。デビットカードの平均利用額は1件につき38ドル。中央値は19ドルだ。10ドル以下のトランザクションは全体の30%強となっている。
消費者にとって、デビットカードは生活に欠かせないものとなっている。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。