2012年9月10日23:27
凸版印刷は、ICタグとNFC搭載スマートフォンを活用したコンテンツ配信サービス「Cylsee(シルシー)」を2012年9月上旬より提供開始すると発表した。凸版印刷は、同サービスの提供により、2013年度に1億円の売上を目指す。
同サービスは、ICタグを内蔵したシール「Cylseeシール」にNFC搭載スマートフォンをかざすと、ICタグのユニークコードに基づき、場所や時間に応じて情報やコンテンツをスマートフォン上に表示するものである。
配信する情報やコンテンツは、「Cylseeクラウド」上で一元管理し、クラウド経由でスマートフォンに情報を表示する。導入企業はPCやスマートフォンなどさまざまなデバイスから「Cylseeクラウド」の情報を管理でき、ICタグごとに異なる情報を表示することや、表示内容のタイムリーな変更が可能だ。
頻繁に情報が更新される金融機関の金利表示ポスターや、店舗ごと、時間ごとに内容を変更した来店誘引クーポンの配信、シチュエーションに応じた音楽や書籍コンテンツの配信などに利用が可能で、企業の効果的なプロモーションや情報提供を実現するという。
なお、同サービスのシステムは、凸版印刷と、ITソリューションの開発を行うグループ企業であるトッパンシステムソリューションズが立ち上げた研究開発組織「TSSラボ」が開発したものである。
凸版印刷は今後、タッチしたスマートフォンごとにユーザの行動履歴を分析し、好みの情報やコンテンツを配信するといったレコメンド情報の配信を行うなど、より細やかな情報配信をサービスに追加していく。また、サイバーエージェントと共同で、同サービスを活用したプロモーションや新たなビジネスの提案を行うという。