2012年10月5日9:00
iPhone5が発売され、かつてないほどの人気になっている。大きくなった画面、スリムなボディ、通信スピードアップ。Android携帯からの乗換えが増えるに違いない。
ハードウェアだけでなく、デフォルトで搭載されたアプリケーションも話題になっている。デジタルウォレットとして機能するパスブックだ。iPhone5だけでなく、iOS6に対応している。
ショップのポイントカードや航空券、映画のチケット、割引券などを、デジタル化してパスブックに格納できる。位置情報と時間、バーコードを活用するこのアプリで、さまざまなサプライズを体験できる。
米国では、小売流通や企業がこのパスブックへ競って対応しようとしている。顧客獲得の絶好のツールになるからだ。
Amexは早速パスブックに対応すると発表した。スターバックスも9月末までにパスブックで使えるようにすると発表している。
簡単にパスブック対応できるツールを開発した会社もあらわれた。テロー(Tello)が開発したパスツールズ(PassTools)は、パスブックのデザイン、テンプレート作成、分析用ダッシュボード、そしてAPIで構成される。
スモールビジネスでも、簡単に独自のパスブックが作成できるのが特徴。価格は1,000件のパスまでは月間99ドルだ。30日間無料トライアルを実施している。
パスブックはスマートフォンで新たな顧客体験価値を創出するアプリケーションだ。日本でもすでにパスブック競争がはじまっている。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。