2012年10月12日13:52
英国や欧州各国はカード不正を防止するため、カードのIC化を早くからすすめている。日本や米国は、ようやくICカード化に重い腰をあげはじめたところだ。
英国カード協会によると、2012年上半期のカード不正被害額は取扱高の6.3ベーシスポイント(0.063%)だった。前年の6.6ベーシスポイントから0.3ベーシスポイント改善した。
金額にして1.85億ポンド(約230億円)になる。取扱高比率ではマイナスになったが、金額では前年対比9%増だ。
不正が最も多いカテゴリーは非対面決済(CNP: Card Not Present)が1.158億ポンドで、不正総額の63%になる。
前年対比の伸びが最も高かったのはカードのID盗難で27%増だった。金額は1,460万ポンドと小さい。
不正を画策するハッカーの矛先は、ATMやショップで利用者を惑わせ、カードとIDを盗むという直接的な犯罪に向かっている。海外旅行の際にはご用心あれ!
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。