2012年10月31日22:10
凸版印刷は、バッテリーレスでICチップ内の情報をテキストや画像で表示できるISO/IEC15693通信規格に対応したRFIDを開発したと発表した。サンプル出荷価格5,000円(台)からとなり、工場や病院の工程管理や状態管理など、ICチップに記録したテキストやQRコードなどの画像を表示して確認する用途での利用を想定し、2013年春からサンプル出荷を行う予定だ。凸版印刷は、2013年度に約1億円の売上を目指す。
同製品は、ドットマトリクス型の2.7inch電子ペーパーディスプレイを搭載しながら、バッテリーレスでの表示書き換えを可能にしたRFIDである。リーダライタからの供給電力のみで情報の読み書きや表示が可能なため、バッテリーを搭載する必要がない。また、表示部には電子ペーパーを用いているため、一度表示した内容をバッテリーレスでそのまま保持できる。
凸版印刷では、ISO/IEC15693に準拠した同製品の非接触給電効率化や薄型化などの開発を進めるとともに、今後普及が見込まれるNFC対応スマートフォンでの利用を想定したラインアップも拡充させる予定だ。