2012年11月19日9:49
ヤフー(Yahoo! JAPAN)、凸版印刷、イクスピアリの3社は、2012年11月15日~12月25日まで、舞浜の商業施設「イクスピアリ」が開催するクリスマスイベント「イクスピアリ・クリスマス・ワンダーランド」と連動し、インターネットとリアル店舗を結ぶO2O(Online to Offline)ビジネスの可能性を検証する実証実験「イクスピアリ・クリスマス・タッチラリー」を実施している。
同実証実験では、 「イクスピアリ」が開催するクリスマスイベント「イクスピアリ・クリスマス・ワンダーランド」を舞台に、「イクスピアリ・クリスマス・フォトロケーション」の6カ所を巡ってオーナメントを集めることができる企画である。今回は、実証実験の目的も持ちつつ、クリスマスのイベントを背景に、来場者が楽しみながら素敵な思い出が作れるように工夫している。
タッチラリーに参加するためには、スタンプを貯めるアプリケーション「イクスピアリ・クリスマス・タッチラリーアプリ」、ジオサービス「Yahoo!ロコ」の「地図 Yahoo!ロコ」アプリ内の新機能「施設内マップ」のダウンロードが必要となる。参加者は2つのアプリケーションをダウンロードし、タッチポイントを確認しながら、2012年から場所を変更して設置されたイクスピアリの新規クリスマスツリーを探すプログラムとなっている。
各タッチポイントには、凸版印刷のNFCコンテンツ配信サービス「Cylsee(シルシー)」を活用したNFCタグ(NXPセミコンダクターズのMIFARE Ultralight)内蔵のスマートポスターが設置されている。参加者は、スマートポスターをNFCスマートフォンでタッチすると、ツリーに飾るオーナメントをスマートフォン上に収集できる。また、NFCに対応していないiPhone等のスマートフォンの利用者は、QRコードを利用してタッチラリーに参加することが可能だ。さらに、スマートフォンユーザー以外は、紙のスタンプラリーでラリーを楽しむことができる。
今回、クリスマスツリーは、「クロックタワー・プラザ」に設置。参加者は、最後のタッチポイントである「Santa House」内のスマートポスターにNFCスマートフォン等をタッチすると、これまで集めたオーナメントやフィルタ、フレームを使って写真をデコレーションして楽しむことが可能だ。
「クリスマスツリーにたどり着いたときに6つすべてのオーナメントが集まれば、アプリケーションにイルミネーションが立ち上がり、オーナメントが集まって、自身でスライドして素敵なクリスマスツリーを作成できます。また、デコレーションした写真をFacebookやTwitterへ投稿することも可能です」(ヤフー メディアサービスカンパニー 企画本部 企画4部 O2Oメディアサービス担当 加藤綾子氏)
イクスピアリの広報は、「クリスマスツリーは、昨年までと別の箇所に設置しているため、施設内マップとタッチラリーで楽しみながら施設をまわっていただき、お客様をスムーズに送客できればと考えています」と今回の実験の目的を話す。
今回、ヤフーとしても施設の地図アプリを提供するのは初の試みとなるが、「今後、クーポンやポイントなど、施設内マップを利用した新たなビジネスが生まれることも考えられます」とヤフー R&D統括本部 陸口満氏が話すように、同一施設内の回遊を目的とした新しい販促・プロモーションの仕組みを構築していきたいとしている。
また、ヤフーではこれまで6回のO2O実証実験を行っているが、過去の結果をもとにO2Oビジネスの推進に向けた調査データの収集・分析を行い、今後は実ビジネスに移行していく方針だ。