2010年7月22日 18:15
流通大手でのギフトカードモール事業スタートに期待
丸善・御茶ノ水店でギフトカードモールの実験を実施
大日本印刷ではギフト・プリペイドカードの運用から販促支援までをワンパッケージ化した「VALUE TACTiX(バリュー・タクティクス)」を提供している。ポイントカードのASPサービスである「POINT TACTiX(ポイント・タクティクス)」と連携させることで、顧客情報管理など、高度なCRMを実現可能だ。
また、プラスチックカード、紙カード、ICカードなどの媒体を活用し、数多くのギフト・プリペイドカードを発行している点も同社ならでは強みとなっている。2009年春にはギフトカードASP事業者のバリューデザインと資本提携。すでに大手ラグジュアリーブランド、カメラ販売店、雑貨店など5社でVALUE TACTiXの採用実績がある。
「弊社としてはギフト・プリペイドカードを単なる決済ツールとして捉えるのではなく、お客様のCRM活動にどうつなげていくのかを大切にしています。秋には大手雑貨店でプリペイドカードシステムとポイントシステムを連携させた取り組みがスタートする予定です」(大日本印刷 C&I事業部 e-マーケティング本部 CRMソリューション企画開発室 エキスパート 磯田和生氏)
「弊社ではギフトカードの効果的な販売方法を研究すべくグループ会社の丸善・御茶ノ水店で実証実験を実施しています。今年数社でギフトカードモール事業がスタートします(既にスタートしているところも含む)が、モール設置先が望まれる企業を一気に開拓しながらも、各社に合った導入スタイルをご提案するように努めています」(大日本印刷 C&I事業部 e-マーケティング本部 CRMソリューション企画開発室 エキスパート 広瀬寛子氏)
将来的には国際ブランド搭載のプリペイドカードが国内で登場すると予想されるが、「国際ブランドのプリペイドカード発行には、非常に厳重な管理体制が要求されます。そうなれば金融業界に強い弊社の強みがさらに活かされます」と広瀬氏は期待をかける。
大日本印刷ではギフトカード関連事業で2011年度までに5億円の売り上げを目指すとしているが、「目標達成の手ごたえはつかんでいます」と広瀬氏は自信を見せている。