2013年9月23日9:00
現金コストはタダではない。米国タフツ大学は、現金利用のパターンと、そのコストについての調査結果を発表した。
米国消費者が現金にかけているコストは、現金引出しやそれにかけている時間が大きかった。時間コストは310億ドル、海外ATM利用コストが60億ドル、口座管理費用が50億ドル、現金盗難が5億ドルだった。
ビジネスでの現金コストで最も多かったのは、小売店頭の盗難で400億ドル。ついでATM運営が60億ドル、送金が50億ドル、支店開設コストが36億ドル、銀行強盗が4億ドルだった。
現金の社会コストは、現金製造とその管理コストが12億ドル、脱税ロスが1,000億ドルだった。
これらを合計すると、米国は年間2,000億ドル(20兆円)のコストを現金にかけていることになる。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。