2025年8月22日8:30
LINEヤフーが運営する「Yahoo!ショッピング」は、これまでの安全・安心への取り組みと実績をまとめた2025年上半期(1月~6月)版の「安全・安心への取り組みレポート」を公開した。同レポートでは、出店前後の審査状況や、市場全体で課題となっているやらせレビュー・不正決済などの対策と実績、2025年上半期から新たに取り組んでいる対策などについて紹介している。不正決済対策については、EMV 3-Dセキュア、有効性チェックの実施、AI自動審査など、現在の状況について説明してもらった。
AIによる違反商品のパトロール開始
違反検知率が3倍以上に
「Yahoo!ショッピング」において、2025年上半期における出店審査の合格率は、2024年上半期の11.2%から7pt減の4.2%となり、不正が疑われるストアの出店を抑制しているそうだ。また、出店後の途上審査も強化し、悪質なストアは減少傾向だという。2025年4月からは、AIによる違反商品のパトロールを開始したことにより、従来の手法に比べて違反検知率が3倍以上になり、違反商品の減少につながっている。
ブランド未審査ストアの商品削除数が50.0%増
やらせレビュー削除を自動化
また、ブランド品への対応も引き続き強化しており、ブランド未審査ストアの商品削除数は、前年同期比50.0%増の3,438件となった。2025年上半期の1権利者あたりの平均申告件数は10.9件と昨年から下げ止まりしていて、2024年に実施した出店審査の厳格化や途上審査の強化、個人事業主への出品数制限などの対策の効果が出ている。
「Yahoo!ショッピング」では、やらせレビューを中心とする不正なレビューへの対応を強化しており、2025年上半期には1,123ストアを対象に45万2,701件の不正とみられるストアレビューを削除した。また、2025年2月からは、ストアのやらせレビュー削除をシステムにより自動化し、リアルタイムでの対応を可能にした。
EMV 3-Dセキュアチャレンジ認証を突破する被害も
2027年までに取引トラブル0を目指す
クレジットカードの不正利用に関しては、フィッシング詐欺によるアカウント乗っ取りを契機とした不正利用、EMV 3-Dセキュアのチャレンジ認証(本人による認証)を突破する不正行為が発生しているという。同社では「チャレンジ認証を突破する不正が確認されており、引き続き警戒と対策を強化しています」と説明する。
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