2013年10月8日8:40
一般社団法人日本自動認識システム協会(JAISA)は、2013年9月25日~27日の3日間、東京ビッグサイト(東京国際展示場)東4ホールにて、「第15回自動認識総合展 AUTOID & COMMUNICATION EXPO 2013」を開催した。
マーストーケンソリューションは、A5サイズフラットタイプリーダを展示。薄型、コンパクトな設計となっており、MIFARE、I-CODE SLIに対応している。また、USB接続によりACアダプタは不要となっている。例えば、ICカード社員証と物品に添付されたICタグをリーダーにかざして貸し出し処理を行うといった使い方が可能だ。マーストーケンソリューションでは、NFC-IP2に対応した卓上リーダライタも参考出展した。
大日本印刷は、キーホルダーやストラップ型の小型非接触IC媒体「Smart-Jacket」、「EXILEファンクラブ会員カード」(LDH)等に利用されている「FeliCa-Lite S」などを紹介。また、貴重品の授受管理を行う際、NFCスマートフォンで社内の貴重品便のタグを読み、受け渡し時に社員証を読み取ることで管理するシステムなどを出展した。
リコーは、マキタの「エアコンプレッサAC461XLK/AC461XLKB」とNFCを連携させたシステムを紹介。同製品は、NFCを用いた「セキュリティーキー」でエアコンプレッサの起動とロックをコントロール。これにより、万が一盗難にあってもキーが無ければ起動しないという。「セキリュティーキー」は付属のNFCタグシール、NFCスマートフォンを登録することにより使用可能だ。
凸版印刷は、ICタグ「SMARTICS-V(スマーティクス・ヴィ)」を展示。製品の偽造・模倣対策を実施する企業に向け、同タグを用いた真贋判定サービスを行っている。同タグは、NFCに対応したスマートフォンでの読み取りが可能だ。また、タグの形状もカスタマイズできるという。
インフィニオンテクノロジーズは、セキュリティICとプラスチックの決済カード上に形成されたアンテナと無線接続を行うためのアンテナを組み合わせた製品「Coil on Module」パッケージを紹介。カードアンテナとモジュールの間に無線接続を使用することで、決済カードのセキュリティが高まり、カードの設計・製造を行えるようになる。また、従来型の技術と比べ、最大5倍の効率化が得られるそうだ。また、セキュリティチップ向けの300mmウェハの量産も開始。
アテナ・スマートカード・ソリューションズは、NFCに対応した、ICカードリーダライタ「ASEDrive DI NFC」を展示。ISO/IEC14443 TypeA/B、FeliCa、Mifare、ISO/IEC15693といった複数の非接触インタフェース、およびISO/IEC7816 接触型インタフェースをサポートしている。また、総務省の技術規準適合や公的個人認証での互換性試験にも合格しているそうだ。
ハヤト・インフォメーションは、NFCスマートポスターを利用したマーケティングサービス「tapee(たっぴー)」を紹介。「tapee」で利用するNFCスマートポスターは、タグへの書き込みに加え、クラウドからプロモーション内容を変更することが可能だ。また、自社で持っているコンテンツをNFCタップで表示させる際、他社の広告を挟むことで広告収入を得ることもできるという。さらに、企業は場所、時間帯ごとの分析も可能となるなど、マーケティングへの有効活用が可能だ。
アクアビットスパイラルズは、1枚のNFCタグから複数のコンテンツを配信する「Dynapick(ダイナピック)」など、NFC関連のソリューションを紹介。「Dynapick」は、NFCタグから配信されるコンテンツを、タブレット操作やモニタ上の表示コンテンツと連動させて動的に更新可能となっている。また、商品に添付したNFCタグやQRコードをスマートフォンで読み取ると、Webサイトの販売ページに遷移し、利用者がオンラインで決済できる「ショッピング・ウォール」のデモを実施。狭い展示スペースなどを利用して有機的にコマースにつなげることが可能で、DIY・ガーデニンググッズ通販ショップ 「DIYツールドットコム」「DIYツールストア楽天市場店」を展開する大都の採用が決定している。