2012年9月13日8:56
一般社団法人日本自動認識システム協会(JAISA)は、2012年9月14まで、東京ビッグサイト(東京国際展示場)東1ホールにて、「第14回自動認識総合展 AUTOID & COMMUNICATION EXPO 2012」を開催している。
会場には、NFC(Near Field Communication=)、RFID(Radio Frequency Identification)、バーコード、2次元シンボル、バイオメトリクス(生体認証)、画像認識などの関連製品・ソリューションが数多く展示されていた。
凸版印刷では、同社が展開する電子チラシポータルサイト「Shufoo!(シュフー)」のNFCタグストラップを来場者に1,000個無料で配布している。来場者は、NFCタグを入手して、ソーシャルネットワークの「EVERNOTE」のIDと紐づけ、ブースに設置されたリーダにタグをかざせば、展示会のパネルデータが届くという。この仕組みは、展示会や店頭で配布されている資料データを手軽に入手できるようにするサービス「LinkPlace for Exhibition」のシステムを応用している。また、同社ブースのNFC搭載スマートフォンにタグをかざすと「Shufoo!」のポータルサイトに誘導するデモも行った。
ほかにも、同社のブースでは、NFC関連ソリューションを数多く展示した。グループのトッパンフォームズでは、夏季オリンピック開催地のロンドンで7月11日から行われたイベント「re:new tohoku」(リニュー・トウホク)において利用された、東日本大震災で被災した東北の職人が作った家具や調理器具、工芸品などを紹介するNFCスマートポスターに、NFC搭載スマートフォンをタッチするだけで、作品の詳細情報が得られるデモを行った。
大日本印刷では、カインズホームやオットーなどで採用されている電子透かし技術「QUEMA(キューマ)(QUick and Easy Media Access)」や電子決済やポイントなどのスマートフォン用のアプリを一元管理する「モバイルWallet(ウォレット)」のほか、NFCを活用したサイクリングシステムなどを展示した。
NTTソフトウェアは、今後リリースを予定するNFC屋内ナビゲーションシステムを紹介した。利用者は、おサイフケータイなどを目的の施設案内にかざすだけで、目的地に対し、自分の向いている方向や最初に向かう方向をスムーズに案内するという。
NXPセミコンダクターズは、ロンドン交通局のWebサイトへアクセスするNFCスマートポスターを紹介。また、アイテムレベル用に最適化した13.56MHzのICチップ「I・CODE ILT」を展示。52枚のカードを重ね読みが可能なため、トランプを活用したデモも行った。
サトーは、ソニーの「FeliCa Lite(フェリカライト)」に対応するプリンタ「レスプリVシリーズRFID」を活用したソリューションを紹介。同シリーズはNFCタグカードをシール形状で簡易に発行が可能だ。最近は、NFCタグをポスターに添付するスマートポスターの引き合いが増えているため、簡単に発行が可能な「スマートポスター発行ソフト」を開発し、デモを行った。また、FeliCa LITEに対応した大型発行機も展示した。
韓国のJCSQUAREは、NFC搭載スマートフォンを利用したセルフオーダーソリューションを紹介。利用者は、NFCスマートポスターにスマートフォンをかざすとアプリが自動設定され、店舗に設置してある専用端末で注文・決済を行う。また、NFCのオフィスでの活用についても紹介した。
福見産業・エース工業は、世界で初めてRFID/NFCを取扱う専門店「RFID/NFC Real Touch Shop」をオープンしたが、同店舗で取り扱う商品を展示した。また、韓国などでのNFCの活用事例も紹介している。