2014年4月17日9:30
スマホと連携した決済端末「iSMP」「iCMP」を販売
インジェニコは、世界125カ国以上の国に、2,000万台を超える端末を導入してきた、決済端末業界のリーディングカンパニーだ。同社では、据置型端末やハンディーターミナルに加え、スマートフォンと連携した決済ソリューションを展開しており、日本国内でもサービスを行っている。
世界125カ国以上でサービスを展開
「iSMP Companion」は磁気、接触、非接触に対応した多機能端末
インジェニコは世界各国で展開しており、据置型端末、モバイル型端末、決済関連のソフトウェア、eコマースソリューションなどを展開している。「分野で見ると、オンライン決済の成長率が高い」ということだ。
決済端末については、欧州で32カ国が加盟するSEPA(Single Euro Payments Area)のエリアが一番大きな売り上げを誇るが、米国、南米、アフリカ、アジア・パシフィック、オーストラリアなどでもサービスを展開している。
インジェニコでは、スマートフォンと連携したソリューションとして、「iSMP」を展開している。iSMPにはスタンダードとCompanionの2種類を用意。当初は、専用のターミナルにiPhoneを装着して利用するスタンダードタイプで展開していたが、その場合、Appleの仕様が変わると端末を変更しなければならなかった。そのため、現在は、iPhone5でも利用でき、ハードウェアに依存しないCompanionが主流となっている。
Companionは、iOS、Android、Windowsのタブレットやスマートフォンで利用可能だ。小型で、携帯性と耐久性を重視しており、屋外でも利用できる。また、磁気ストライプに加え、接触のEMV ICカード、Visa payWaveやMasterCard PayPassといった非接触IC決済にも対応している。さらに、QRコードやバーコードの読取が可能で、流通小売業の在庫管理などにも使用できる。加えて、プリンターへの接続も可能だ。すでにヨーロッパのApple Storeで使われているそうだ。
中小加盟店向けの「iCMP」
日本国内ではLyudiaと総代理店契約を締結
インジェニコでは、iSMPより規模の小さい加盟店を対象とした「iCMP」も展開。すでにオーストラリア、米国、英国などで使用されているそうだ。同端末も磁気ストライプ、接触のEMV ICカード、非接触IC決済に対応。また、PCI PTSやEMVといったセキュリティ規格にも準拠している。
なお、iSMP、iCMPともに市場によって価格は異なり、現地のセールス担当と直接金額は決められるそうだ。
なお、日本の市場については、海外と比べ異なる部分はあるが、強化していきたいとしている。インジェニコは国内でも、ブロードバンドタワー子会社のLyudiaと日本国内における総代理店契約を締結している。
※取材は「モバイル・ワールド・コングレス2014」「CARTES 2013」にて
CARDNETの次期JET-MOBILE端末にインジェニコ製が登場
Lyudiaでは、「リテールテックジャパン2014」(主催:日本経済新聞社)において、インジェニコ製の決済端末を展示した。3月6日には、国内の大手決済処理センターである日本カードネットワーク(CARDNET)と、次期JET-MOBILE端末について、機器売買契約を締結したと発表。CCT端末の設置で国内を代表するCARDNETとの連携で、国内の販売展開が強化されることは間違いない。