2014年6月2日21:06
日本通信は、同社グループの日本法人コントゥアー・ネットワークス・ジャパンが、米国のPCI DSS認定審査機関の監査に合格し、ペイメントカードの国際セキュリティ基準である「PCI DSS」の認定を取得したと発表した。コントゥアー・ジャパンは、親会社である当社米国現地法人Contour Networks Inc.(コントゥアー・ネットワークス)社が米国市場で提供するATM(現金自動支払機)向け無線ネットワークサービスを日本市場において提供開始するという。
これまで無線通信でのPCI-DSS認定取得は数社しか例がない中、Contour社は2008年6月に米国で唯一、エンド・ツー・エンドでPCI DSSの認定を取得したという。同社は、有線ネットワークで行われている金融決済情報の伝送を無線ネットワークに置き換えることで通信コストの大幅な削減を実現しているそうだ。
一方、日本のATM市場は、2000年頃から異業種から銀行業への参入が相次ぎ、インターネット専業銀行やコンビニバンキングとよばれる新しい形態の銀行が、店舗窓口をほとんどもたず、オンライン取引とATMのみで対応している。これによって、ショッピングセンターやコンビニエンスストア、ホテル、空港などの場所ATMが設置されるようになっている。ATMにコントゥアー・ジャパンの無線通信サービスを採用することにより、セキュリティの担保と、一台当たりの通信コストを抑制して設置台数を増やすことが可能になるそうだ。