2014年7月11日9:33NFC、電子チケット、決済端末のイベントでの活用は?~ライブ&イベント産業展
リードエグジビションは、初開催となる「ライブ&イベント産業展」を東京ビッグサイト で2014年7月9日から11日まで開催している。同展示会には、イベント等で便利に利用可能なNFCを活用したオムニチャネル・ショッピング、電子チケット、モバイル決済サービスなどが紹介されている。
5年以内に100万のNFCとQRコードのタッチポイントを構築へ
~アクアビットスパイラルズ
アクアビットスパイラルズは、QRコードやNFCを活用し、パネルにスマートフォンや従来の携帯電話をかざすだけで情報にアクセス可能なサービスを紹介した。「ショッピングウォール」では、壁面にコンサートなどのイベントで販売する商品および値札とスマートプレートを掲示したが、非常に来場者に好評ということだ。さらに、自身が購入したい商品を選択し、スマートフォンをかざすと、欲しい情報が転送されるサービス「dyna pick(ダイナピック)」も紹介。また、デジタルサイネージで紹介している画像がダイレクトに転送されるサービスも展示した。
アクアビットスパイラルズ 代表取締役CEO 萩原 智啓氏は、「スマートフォンに加え、ガラゲーなアクセスポイントを確立し、5年以内に100万個のタグを配布していきたい」と意気込みを見せる。同社では、導入企業がコストを抑えてサービスを導入可能な仕組みの構築を進めており、2014年9月までには発表できるという。
スマホにスタンプが押せる電子チケットを展開
~EMTG
EMTGは、「コブクロ LIVE TOUR 2014 大阪城ホール」で試験導入された「EMTG電子チケット」を紹介した。同サービスは、専用アプリをダウンロードした人が、QRコードなどを提示することなく入場可能なシステムである。必要なのはスタンプのみで、アプリを提示した画面にスタンプをタッチするだけで認証が完了する。チケット画面をスクリーンショットで表示してもスタンプは反応しないなど、不正入場防止にも役立つそうだ。試験導入当日は、電子チケットならではのシステムトラブルも起こることなく、スムーズに来場者の入場を実現したという。
1日1台から決済端末のレンタルが可能に
~ゼウス
ゼウスは、レンタルPOSシステムを行うユニエイムと提携し、短期イベントで利用可能な決済端末「TM-P100」(ファインフィットデザイン製)を展示した。VisaとMastercardの場合、最短5日程度でレンタルが可能だ。
「これまで決済端末のイベント等でのレンタルはそれほど展開されてきませんでしたが、ユニエイム様と協力して、国内のクレジットカードのレギュレーションに沿った形で端末を提供しています」とゼウスの担当者は話す。1日1台から利用可能となっており、料金は、1週間のレンタルで2万円、トランザクション手数料は10円(取り消し処理料10円)、システム設定料1万円となっている。また、ソフトバンクの3G回線で通信を行うため、室内はもちろん、屋外でも利用可能だ。
カードリーダーとサーマルプリンターを標準搭載したスマホ決済端末
~アナザーレーン
アナザーレーンのブースでは、日本ポステックのスマートフォンやタブレットと連携するカードリーダー、プリンタ一体型決済端末「JPT-M36」が展示された。同端末は、カード液晶画面を採用。カードリーダーとサーマルプリンターを標準搭載した、国内では珍しいスマートフォン決済端末となっている。これまでのスマートフォン決済端末では、カードリーダーおよびレシート印字用プリンタを別途用意する課題があったが、それを解決可能だ。スマートデバイスとBluetooth通信で連携し、カード読み取りからレシート印字までを1台で行うことができる。また、バッテリーを内蔵し、持ち運びも便利となっている。
iPadでクラウドPOSを実現できる「PayPal Here」
~日本PayPal
日本PayPalは、イベントシーンでも安価に利用できる「PayPal Here」を展示した。同展示会ではソフトバンクテレコムが展開するクラウドPOSとの連携も紹介された。同社では、2014年7月19日と20日に東京ビッグサイトで開催される「ハンドメイドインジャパンフェス2014」に協賛し、「PayPal Here」をイベント会場で利用してもらうそうだ。