2024年8月1日9:00
ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)とクレディセゾンは、チケット事業の環境変化に伴い競争が激化する中、イープラスを、チケット販売にとどまらない総合ライブエンタテイメント企業としての業態変革に挑戦するため両社で協議を重ねた結果、クレディセゾンが保有するイープラス株式の一部を SME に譲渡し、これによりイープラスは SME が株式の 51%を保有する SME の連結子会社となったと発表した。
イープラスは 1999 年 7 月 30 日に、情報ネットワーク社会に対応したエンタテインメントチケットビジネスを行う「株式会社エンタテインメントプラス(英名:Entertainment Plus Inc.)」(2015 年現社名に商号変更)として、クレディセゾン、ソニーグループを中心に出資を行い設立した。
現在は、チケット販売サイト「イープラス」を運営し、2,200 万人を超える会員が利用している。2000 年にサービス開始し、チケットの抽選販売「プレオーダー」、電子チケット「スマチケ」、セルフ型チケット販売「e+WEB オープンシステム」、動画配信サービス「Streaming+」などを提供してきた。近年は、アーティストのエージェント事業やコンサート・イベント企画制作事業にも力を入れている。
同資本構成の見直しに伴い、イープラスは、SME が持つコンテンツ・ソリューション・テクノロジー等の資産を活用し、アーティストなどの IP の収益を最大化する取り組みを強化すると同時に、独自のライブやイベントを国内外の企業と協業・共催し、アジア圏を含めたライブエンタテインメント市場の拡大を図っていく。
これにより、SME はエンタテインメントビジネスの発展に向けてイープラスとの連携を促進し、ライブ・イベント業界全体の成⾧に努めるそうだ。
また、クレディセゾンは、中期経営ビジョンに掲げる「金融をコアとしたグローバルな総合生活サービスグループへの転換」に向けて、エンタテインメント領域においても多様な資本関係を構築しセゾンカード会員へのサービス拡充を通じて中期経営ビジョンの実現を推進するという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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