2014年7月18日7:51Tポイントで復興支援、福島県南相馬市にインドアパーク建設
Tポイント・ジャパン(TPJ)は、2014年7月17日、ポケモンの被災地支援活動“POKÉMON with YOU”と共同で、2014年7月18日より、福島県南相馬市にポケモンと遊べるインドアパークをつくる『みんなの遊び場プロジェクト』をスタートすると発表した。同プロジェクトには、カルチュア・コンビニエンス・クラブTSUTAYA カンパニー、ポケモン、ヤフー(Yahoo! JAPAN)、建築家の伊東豊雄氏、柳澤潤氏および福島県南相馬市が協力している。
Tポイント初の社会貢献カード発行
ポケモンデザインのカードで全国から支援が可能に
TPJでは、2011年から東日本大震災復興支援プロジェクトを行っている。今回、福島県南相馬市に建設するインドアパークは、子どもたちだけでなく、大人たちも一緒に遊べることを支援コンセプトに、「砂遊び」をテーマにした“砂場”を取りいれる予定だ。また、全国のTSUTAYA店舗では、7月18日から、Tポイントとして初の社会貢献型Tカードとなる「ポケモンデザインのTカード」の発行を開始した。同カードは、カード発行手数料の一部とカードの利用で貯まるTポイントの半分が、インドアパークの建築費用へ役立てられる。Tポイント会員は4,900万人、参加店舗も16万店舗強となっているが、福島から遠く離れた人でも支援できるため、復興に向けた協力の輪を日本全国に広げることが可能だ。Tポイント・ジャパン 取締役副社長 北村和彦氏は、「人のために役に立つポイント、人と人をつなげる新たなポイントとなるように、支援を継続していきたい」と話す。
ポケモンでは、ポケモンの被災地支援活動“POKÉMON with YOU”により、東日本大震災の発生直後から、被災地の子どもたちを対象とした支援活動を行ってきた。ポケモン 執行役員 鹿瀬島英介氏は、「福島の子供たちに対して両社が同じ問題意識を持っており、手を取り合うことでお互いの強みを生かして活動できると考えています。ポケモンデザインのカードに関しては日常で提示されるので、賛同者だけではなく、それを見て東北の子供たちを考えるきっかけになります」と説明する。
「Yahoo!ネット募金」で建設費用の支援を募る
「砂遊び」ができるインドアパークで大人も子供一緒に遊べる
ヤフーでは、2012年7月に石巻市に復興ベースを立ち上げ、復興に向けた支援活動を行っている。同社では、7月18日から、「Yahoo!ネット募金」上に「みんなの遊び場プロジェクト」の特別な募金窓口のページを公開。ヤフー ソーシャルアクション室 室長 須永浩一氏によると、東日本大震災の際は、14億近い募金を集めることができたそうだ。今回の窓口ページでは、人々が募金を行うごとに遊び場がつくられていくサイトとなっているそうだ。
今回、建築家として協力する伊東豊雄氏は、東日本大震災後、復興活動に積極的に取り組んでおり、住民の憩いの場となる「みんなの家」はすでに11軒がオープンし、現在4軒が進行している。同氏は、先週福島を訪問したそうだが、体育館で遊んでいる子供はいるが、運動場には誰もいなかったそうだ。そのため、今回のようなインドアパークの建設は重要であるとしている。同様に建築家として協力する柳澤潤氏も「子どもたちやお年寄りまでが楽しめるような広場のような場所をつくりたい」と意気込みを見せる。
福島県南相馬市副市長の江口哲郎氏は、「1人1人の被災地支援の気持ちを形として被災地に届けておくことができるので、心強い仕組みです」と期待する。南相馬市ではいまだに8万人が自分の故郷に帰れない、自身の家に住むことができない状態が続いている。また、土壌の汚染についても敏感にならざるを得ないため、インドアパークの建設は期待が大きく、「みんなが求めているものだと思います」と語った。