2014年8月6日9:00
カナダ政府は2016年4月をもって、年金給付と税金還付に利用していた小切手を廃止すると発表した。今後は口座振込みだけとなる。
紀元前300年にインドでスタートした小切手。日本では消費者の利用はほぼないが、小切手社会のカナダでも消滅する。
カナダ銀行協会によると、カナダではこの10年間に毎年5%ずつ小切手利用が減っているが、2013年の取扱件数は依然として10億件ある。
米国では社会保障の小切手給付を全面的に廃止し、銀行やプリペイド口座への振込に特化している。ペーパー処理によるコスト高とまちがいを削減し、給付スピードを上げようという狙いからだ。
カナダ政府も、社会コストとなっている小切手を廃止し、安全で透明性の高い手段への移行を固めた。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。