2014年9月17日9:00
ついに、AppleがNFC非接触決済を実装した。iPhone6とウェアラブルのApple Watchで、簡単に安全に非接触決済ができる。
Apple Payは「あなたのサイフ。サイフは不要(Your Wallet. Without the Wallet.)」というスローガンを掲げた。パスブックに現在保有しているクレジットカードやデビットカードを格納して使う。
今まで通り、カードをカメラでスキャンしパスブックに格納。カードの真正性をAppleがチェックする。ここがAppleならではのこだわり。強固なセキュリティを確保している。
利用する時は、パスブックから利用するカードを選び、タッチIDの指紋認証の状態でiPhoneをNFCカードリーダに近づけると完了する。わざわざPINを入力する必要がない。日本のおサイフケータイとおなじような感覚で支払える。
支払いが完了すると、iPhoneのバイブレーションとビープ音で知らせてくれる。おサイフケータイの場合は、カードリーダがシャリーンという音を出しているが、Apple PayはiPhoneが音や振動で完了を伝える。
iTunesストアに登録しているカードを使うことも可能。モバイルコマースサイトの画面でApple Payのボタンをタップすれば、自動的に登録カードで決済される。
Apple Payがあれば、iPhoneユーザーは他のウォレットは不要だ。NFCが普及するまでの暫定非接触決済の代表格バーコード型のウォレットは、NFC端末の普及で徐々にフェイドアウトするだろう。
決済の世界はNFC非接触決済に向かってこれから一気にスピードアップするだろう。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。