2015年2月1日9:00
大手小売流通のターゲットはカナダ市場から撤退する。その規模の大きさに驚くばかりだ。
この2年間、拡大路線で米国からカナダに進出。133店舗まで拡大してきたが、すべてクローズし、17,600人を解雇することになった。
原因は当初の売上・利益目標を大きく下回ったため。価格が高く、在庫薄で、経営も貧弱。これでは成功しようがない。
これにより20億ドルの損失となった。ネットジャイアントのアマゾンに押され、ショールーミング化する大手小売店舗。それに対抗するためのオムニチャネル戦略だったが、裏目に出た。
オムニチャネルは顧客満足度を高めるためのシームレスな情報連携。ターゲットがカナダでとった施策は、顧客不満を増幅するだけの張りぼてオムニチャネルだった。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。