グループ共通ポイントカード「阪急阪神おでかけカード」4月1日サービス開始

2015年3月30日8:00■阪急阪神ビルマネジメント阪急阪神グループの13施設で利用できる共通のポイントカードを発行開始2017年度に70万人の会員化を目指す

阪急阪神ビルマネジメントは、2015年4月1日から順次、「HEP FIVE」「ハービス PLAZA/PLAZA ENT」「阪急西宮ガーデンズ」など、グループのショッピングセンターで発行している現金ポイントカードを1枚に統合するとともに、これまで現金ポイントカードのなかった「阪急三番街」や「NU 茶屋町/NU 茶屋町プラス」など13の商業施設、約1,200店舗で利用できる共通現金ポイントカード「阪急阪神おでかけカード」のサービスを開始する。垣根を越えて共通で利用できるカードの発行により、各商業施設の魅力を向上させ、顧客満足度を高める狙いがあるそうだ。

13の商業施設、約1,200店舗で共通利用できる
貯まったポイントは1ポイント=1円として利用可能

13の商業施設、約1,200店舗で利用できる共通現金ポイントカード「阪急阪神おでかけカード」
13の商業施設、約1,200店舗で利用できる共通現金ポイントカード「阪急阪神おでかけカード」

「阪急阪神おでかけカード」は、入会金・年会費無料で、店頭や各施設のインフォメーションで、即時発行できる。利用者は、買い上げ100円(税抜)ごとに1ポイント貯まり、貯まったポイントは、1ポイント=1円相当として利用可能だ。貯めたポイントを1ポイントから使うことができるため、会員は便利に利用できる。また、阪急阪神グループのさまざまなショッピングセンターや宝塚大劇場、阪神甲子園球場、ホテル、旅行、阪急百貨店、阪神百貨店など約1,600カ所の施設・店舗で利用できるクーポン「阪急阪神クーポン」への交換や阪急阪神ポイントサイトで使用可能となっている。ポイント有効期間は、毎年4月1日から起算して最大2年間。

阪急阪神ホールディングスでは、グループ共通カードとして阪急阪神カードが「STACIAカード(スタシアカード)」を発行しているが、グループの商業施設となるHEP FIVE、阪急西宮ガーデンズ、ハービス PLAZA/PLAZA ENT、ウイステ、エビスタ西宮では、独自のポイントカードを発行していた。多い施設では30万人の会員を有しており、各施設でのポイント管理や販促は行われていたが、「『Tポイント』や『Ponta』など、垣根を越えて共通で利用できるポイントカードが世の中の主流となる中で、将来を見据えて弊社運営施設のカードを共通化することで、それぞれの施設の魅力を高め、よりよいインセンティブを提供するため、共通のポイントカードを発行することになりました」と、阪急阪神ビルマネジメント PM事業本部 販売推進部 課長 乕田裕紀氏は説明する。グループ内での共通化に向け、ポイントの仕組みを統合する必要があったが、「ほぼニアリだったため、柔軟に歩み寄ることができました」と乕田氏は笑顔を見せる。

3月17日から入会キャンペーンを実施
阪急阪神沿線の居住者が最初に持つポイントカードを目指す

新カードは、4月1日からHEP FIV、阪急三番街、NU 茶屋町、NU 茶屋町プラス、ディアモール大阪でサービスをスタート。4月22日からロサヴィア、ミング・阪急高槻、G・コレクション阪急宝塚、6月16日から阪急西宮ガーデンズ、10月7日からハービス PLAZA、PLAZA ENT、ウイステ、エビスタ西宮でサービスを開始する予定だ。

阪急阪神ビルマネジメント PM事業本部 販売推進部 課長 乕田裕紀氏
阪急阪神ビルマネジメント PM事業本部 販売推進部 課長 乕田裕紀氏

新カード発行に伴い、上記5施設が発行していたポイントカードは2016年3月31日でサービスを終了。なお、同日までに既存カードから「阪急阪神おでかけカード」への切替手続きをした人は、既存カードに貯まったポイントを移行できる。

今後は、各施設が共同で実施するイベントやキャンペーンなどを通じて、顧客満足度を高めていく方針だ。すでに導入している施設は顧客分析や囲い込みで成果を上げているケースもあるが、「ポイントカードの母数が増えると、より精度の高いデータを把握できるため、施設やテナントに有益なマーケティングデータを提供していきたいです」と乕田氏は意気込みを見せる。

3月17日からは、入会キャンペーンを実施。サービス開始に向けて、「おでかけですか~? レレレのレ~?」でお馴染みの赤塚不二夫さん作のマンガ『天才バカボン』のキャラクター「レレレのおじさん」を起用した広告ビジュアル全8種類を展開し、3月13日からは阪急梅田駅を中心とした駅に順次掲出することで、認知度向上に努めている。

2015年は多くの人にカードに入会してもらうとともに、現在発行している5券種からの移行をスムーズに進めていきたいとしている。当面の目標は、2017年度に70万人の会員を目指しているが、「阪急阪神沿線にお住まいの方が最初に持つポイントカードを目指していきたいです」と乕田氏は力強く語った。

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