2015年6月10日15:11
KNT-CTホールディングスとイオンはこのほど、修学旅行生向け「近畿日本ツーリストスチューデントWAON」、個人旅行客向け「近畿日本ツーリストWAON」、クラブツーリズム会員向け「クラブツーリズムWAON」の発行を開始すると発表した。いずれのカードとも発行手数料は300円。
まず、「スチューデントWAON」は、修学旅行生の体験学習・土産購入に対応する。近年、中学生・高校生の修学旅行では伝統工芸の制作体験や農漁業や食文化体験など、参加・体験型の学習が積極的に取り入れられている。修学旅行生向けの「スチューデントWAON」は、出発前にあらかじめ必要な金額をチャージしておき、体験学習の料金決済や土産の購入時に利用可能だ。また今後、両社の協力により、近畿日本ツーリストが取り扱う修学旅行先のイオン店舗で、修学旅行生たちが地元産品の販売を行うなど、職場体験の実施も検討していく。
「近畿日本ツーリストWAON」「クラブツーリズムWAON」は、旅先での飲食や土産購入など会計を想定。個人旅行客向けの「近畿日本ツーリストWAON」、クラブツーリズム会員向けの「クラブツーリズムWAON」を全国約21万4,000箇所のWAON加盟店での会計に使用してもらうことで、スピーディな決済はもちろん、旅先での煩雑な小銭管理の軽減を図る。
なお、いずれのWAONも、KNT-CTホールディングスが指定する北海道から沖縄までの約200カ所の観光施設での利用または提示で、優待割引やプレゼントなどの特典を受けることが可能だ。 KNT-CTホールディングスとイオンは、2008年11月に締結した「業務提携に関わる基本合意」に基づき、沖縄県の観光地でのWAON加盟店開発やイオンのショッピングモールを発着所とする旅行商品の開発に協力して取り組んできた。これらの取り組みにより、沖縄県では「わしたショップ」や「ブルーシール」など約430のWAON加盟店での年間取扱高が約4億円に上るほか、イオンの3つのショッピングモールをツアーバスの発着所にする旅行を約200企画、実施しているそうだ。