2015年6月23日7:52オーストラリア最大の非対面の決済処理事業者、ewayの強みとは?
オーストラリアを代表する非対面の決済処理事業者であるewayは、オーストラリアやニュージーランドをはじめ、シンガポール、香港、マレーシア、英国でサービスを展開している。同社の取り組みについて、CEO&FOUNDER MATT BULLOCK氏に話を聞いた。
1万8,300社と提携
アジア、欧州でもサービスを展開
――まずはインターネットにおける貴社の位置づけについてお聞かせください。MATT BULLOCK:
弊社は、オーストラリアにおいて、№1のインターネットプロバイダです。まず、オーストラリアやニュージーランドのすべての銀行と提携しており、シンガポール、香港、マレーシアでもサービスを展開しています。イギリスでもサービスを開始しており、米国への進出も考えています。
――貴社サービスの強みや特徴についてご説明下さい。
MATT BULLOCK:すでに1万8,300社と提携しています。サービスの強みとしては、非常に簡単であること、お客様の役に立つサービスであること、人間的なネットワークを構築していることです。eコマースサイトがお客様のアカウントを入手するのは非常に難しいですが、その摩擦を少なくして、スピーディーに決済ができることを意識しています。また、モバイル対応にも力を入れています。たとえば、クレジットカード番号を一度入力すれば、毎回入力しなくても決済が可能です。また、Facebookとのリンクも可能で、トークンサービスも提供しています。
――トークンサービスを提供しているということですが、こちらはオプションになりますでしょうか? また、近年は国際的なプロバイダとの競争もあると思いますが、差別化要因についてお聞かせください。
MATT BULLOCK:トークンサービスは標準で提供しており、eコマースサイトにはクレジットカード情報は渡ることはありません。
また、人間的なサービスサイドが他社との差別化要因となります。24時間365日の電話対応、オンラインチャットやビデオ通信も提供しています。さらに、お客様から電話があった際、以前応対した担当者につなげるなど、お客様との会話をスムーズにでき、高い満足度を得ています。
モバイル対応を強化
オムニチャネルの展開も視野に
――現在、オーストラリアのeコマースで浸透している決済手段についてお聞かせ下さい。また、決済の手数料についてはいかがでしょうか?MATT BULLOCK:
弊社としてはクレジットカードに焦点を当てています。ウォレットベースではPayPalと提携していますが、現状、オーストラリアではそれほどウォレットは普及していません。
決済手数料については、展開する地域や加盟店の規模によっても異なりますので、固定のレートはありません。一定の手数料にしてほしいというお客様はいらっしゃいますが、取引される業種や業態も違いますので、一定のパーセンテージでは提供していません。
――スマートフォンをはじめ、モバイルでの取引に関しては成長していますか?
MATT BULLOCK:成長しています。個人的にモバイルはさらに伸びると考えており、対応を強化しています。また、モバイルPOSにも焦点を当てて、オムニチャネルを提供していきたいですね。オンライン、オフライン双方で成功した最初のプレイヤーになりたいです。
――今後の意気込みをお聞かせください。また、日本での展開はいかがでしょうか?
MATT BULLOCK:世界征服をしたいですね。モバイルに焦点を当てており、顧客体験を向上し、eコマースサイト側の経験を便利にしていきたいです。また、日本での展開は、ノーとは言えません(笑)。短期的な参入はありませんが、シンガポール、香港等で展開してきたことを提供する可能性はあります。
※取材は2015年5月20、21日開催の「Cards & Payments Australia 2015」のewayのブースにて