2016年1月21日21:12
ローソンは、訪日外国人観光客にとっての利便性向上のため、2016年1月25日より、螞蟻金融服務集団(Ant Financial)傘下の中国最大級のモバイル決済サービス「支付宝(Alipay)」の取り扱いを順次開始すると発表した。
まずは多くの中国人観光客の訪日が見込まれる中国の大型連休「春節」(旧正月、今年は2月7日~13日)に合わせ、空港やホテル立地などのインバウンド需要が高い9店舗にAlipay決済を導入する。その後、利用状況を確認したうえで、夏以降に全店舗へ導入を拡大する予定だ。
訪日外国人観光客のローソンへの来店目的はお土産用の菓子や日用品、国内消費用のおにぎりや飲料の購入など広範囲で、買い物金額もさまざまとなる。海外でよく利用されている電子決済サービスを導入することで、より便利にローソンを利用してもらうのが狙いだ。
なお、Alipayは世界有数な決済プラットフォームとして、実名認証のユーザー数を4億人以上抱えている。ネット上のオンライン決済のほかに、資産運用商品やリアル店舗向けの対面決済サービスも大きく展開し、中国国内の55万加盟店および海外の5万加盟店で利用可能だ。
ローソンでは、インバウンド対応を強化しており、①海外で発行された主要なクレジットカードの利用、②おにぎり商品パッケージへの英語表記(今後は他の商品にも拡大予定)、③5店舗で免税サービスを実施(2016年度中に100店舗以上へ拡大予定)、④一部店舗における訪日外国人向け人気商品の品揃え強化やSIMカードの販売など――の対応を行ってる。