2016年3月15日22:56
ビザ・ワールドワイド(Visa)は、B2B(企業間取引)専用決済システム「Visa Business Pay」の新機能として、自動継続課金を追加すると発表した。
同新機能により、利用企業は既存の請求・支払業務をカード決済に移行でき、さらに業務コストの削減が可能になるという。「Visa Business Pay」は、初期費用・月額利用料などが無料で、どの企業でも活用できるWebサービスとして 2014年4月に取扱を開始した。その後、2015年に追加した「明細添付」、「一見決済」、「デジタル捺印」に加え、今回、ユーザー企業のさまざまな要望の中で、特にニーズが高かった自動継続課金を可能にする「定額自動決済」「らくらく決済」機能のサービス提供を開始することとなった。
「定額自動決済」は、毎月指定した日に定額の金額の請求書を自動的に発行し、バイヤー企業の指定されたカードに継続課金・決済するサービスとなる。定額決済が登録されると、サプライヤー企業・バイヤー企業双方の請求漏れ・支払い漏れが防げるとともに、双方の業務負荷を大幅に削減できるそうだ。
「らくらく決済」は、「定額自動決済」により汎用性が高まり、サプライヤー企業が任意で請求日・請求金額を決めることができる。バイヤー企業は承認した取引内容なら毎回支払操作をすることなく、指定されたカードに自動的に課金が行われる。サプライヤー企業は決済遅延先への督促など、回収業務の人的な負荷を削減することが可能だ。
「Visa Business Pay」は、医療・歯科業界、建築業界、理美容業界、アパレル・アクセサリー業界といった物販分野から、広告宣伝業・IT受託業・倉庫業といったサービス分野に至るまで、多種多様な業界で導入が進んでいる。また、取引の範囲も国内取引だけでなく、日本のサプライヤー企業と海外のバイヤー企業とのクロスボーダー決済に導入する実例も出てきている。