2019年6月12日15:30
Visa Inc.は、2019年6月11日、高額な企業間クロスボーダー決済を処理できる「Visa B2B Connect」の世界的な商用ローンチを発表した。今回のローンチで「Visa B2B Connect」は30の貿易網をカバーし、2019年末までには90市場に拡大することを目指している。
「Visa B2B Connect」は、送金元銀行と受取銀行間の直接取引を迅速化することで、企業間クロスボーダー決済の時間短縮化を実現する。ネットワークにおける一意のデジタル識別子機能は、銀行の詳細情報や口座番号といった、組織が保有するビジネス上の機密情報をトークン化する。「Visa B2B Connect」のデジタル識別子により、企業間のクロスボーダー決済を安全に処理できるという。
Bottomline、FIS、IBMなどのパートナー企業は、今後の「Visa B2B Connect」の規模拡大において重要な位置を占めているそうだ。BottomlineおよびFISは、それぞれに加盟する顧客銀行に対し、「Visa B2B Connect」プラットフォームへのアクセスを提供する。「Visa B2B Connect」は、Visaの中核的基盤と共に、IMBとの提携のもと、Linux Foundationが提供するオープンソースのHyperledger Fabricフレームワークを利用している。そのため、スケーラブルな許可型ネットワークを利用した金融取引を促進する処理の効率化が実現するとした。