2016年5月9日19:07
Visa Inc.は2016年4月27日、世界各地で開設を予定している新しいイノベーションセンターのネットワークの第一弾として、シンガポールイノベーションセンターを開設したと発表した。
7,000平方フィート(650平方メートル)の規模を誇る同施設の利用は、地域内のクライアント、パートナー、デベロッパーを対象とするもので、Visaのエキスパートと共に次世代のペイメントと商業用アプリケーションを創出することを目指す。
同センターは、2014年にサンフランシスコに開設したVisaのフラッグシップ・イノベーションセンターであるワン・マーケット・センター(One Market Center)の成果を受け、設立されたという。また、2016年後半から2017年にかけて、他の地域においても複数のイノベーションセンターの開設が予定されている。
同センターは、Visaのパートナーがアジアでのサービス拡大を実現する市場に適したソリューションの開発を支援する窓口であり、ワークスペースには、Visaの技術者およびビジネスリーダーが常駐している。
同センターの実践的な環境は、クライアントとパートナーに、動的なインタラクション、リアルタイムでのテスト環境、迅速なプロトタイプの開発を可能にする物理的なスペースを提供し、新しいデジタルソリューションの創出に必要となるサポートを提供するという。また、Visa は、ユーザーにメリットをもたらす顧客志向のプロダクト開発を可能にするするHuman Centerd Design (人間中心設計)のアプローチを重視しているそうだ。さらに、VisaのクライアントとパートナーはVisaの決済エキスパートと対話し、Visaデベロッパープラットフォームで入手可能なAPIとSDK(ソフトウェアデベロッパーキット)などのVisaテクノロジーへのアクセスが可能になる。